試着屋さん
ネット通販がどんどん拡大している現代においても洋服が自分の体型に合っているかというフィッティング問題はまだ解決していない。自分もサイズを失敗して返品したことがあり、売り手としても買い手としても余計な手間や運送費がかかり不幸だ。
近い未来、体型データを活用したバーチャルフィッティングがオンライン上でも可能になると思われるが、今のところはリアル店舗で試すという試着がもっとも安心できる手段であることは間違いない。
そこで考えたのはネット通販で失敗しないために試着ができる場所を提供する試着屋さん。すべての洋服ブランドのアイテム/サイズ/カラーを取り揃えたオンラインではないリアルな百貨店です。
- 買うかどうか迷っていて気軽に試着だけしたい人向けのリアル店舗を提供。(買うのは価格の安いネットで購入したい)
- (試着屋さんを含め)リアル店舗に行けない人のためにも、身長や体重などの体型データとともに試着イメージ(写真)を公開して参考にしてもらうようにする
- 試着屋さんに来てもらった人には、身長や体重はもちろん詳細な体型データを測定したり、試着したイメージをデータ保管し、ネット経由で参照可能とする
こんなお店があったら便利だと思いませんか?ということでちょっとだけ実現性を考えてみました。まずはメリットデメリットから。
ユーザ側のメリット
- すべてのサイズ/カラーが実際に試せる
- 基本無料で利用できる
- 自分と同じ体型の人の試着イメージが参照できる
- 正確に測定した体型データをいつでも参照できる
- 自分の試着した写真をSNSで共有して意見をもらったり、後から客観的に見れるのでじっくり判断できる
ユーザ側のデメリット
- 自分の試着した写真が他人にも見られる。(顔を隠すなどプライバシーに気をつけたとしても)
洋服ブランド側のメリット
- 色々な体型の試着イメージが集まる
- リアル店舗を持たなくても済む可能性がある
- 試着屋さんに来たユーザへレコメンドが可能となる
洋服ブランド側のデメリット
- プロの接客ではないので、間違った案内をされる可能性がある
- すべてのアイテム、サイズ、カラーを提供する必要がある
- ネット購入が主流となると定価で購入するユーザが減る可能性がある
試着屋さんのメリット
- 専門スキルが必要ではなさそうなので、スタートアップとしてはやりやすい
試着屋さんのデメリット
- マネタイズが難しい
- すべてのアイテムを揃えると倉庫が膨大になる(過去のアイテムのリサイクルや対象ブランドの選択が必要)
- 協力してくれる洋服ブランドを当初から揃えられるかがポイント
試着屋さんまとめ
マネタイズに関してはできれば洋服ブランド側からお金をもらいたいが、試着イメージの提供だけだとメリットが少ない。むしろすべてのアイテムを提供してもらうだけでもお金を取られるかも。ではユーザ側に課金するとなると、来店ユーザ側からお金をもらうと体型データが集まらなくなるし、WEBから閲覧するユーザからお金をもらうと洋服ブランド側のメリットがなくなる。安易だけど通販サイト向けの広告収入が一番期待できる。ただ来店者向けにレコメンドやサジェスト機能とかできれば、マネタイズしやすくなるかと。
さらにmPortというフィッティングマシンとか導入したら、話題性も上がるんじゃないでしょうか。
なんてことをリアル店舗を3つ歩き回った挙句、在庫がないことがわかってしょんぼりしている時に考えました。誰か志木あたりで実現してくれませんかね。