出雲旅行
寝台列車に乗ってみたくて、そして出雲大社の御朱印を頂きたく、出雲へ行ってまいりました。
自分の中で寝台列車とは「一生に一度は」体験してみたいコンテンツの一つだったりするので、列車自体が旅の目的の一つだったりするわけです。
何度かJR西日本のサイトで寝台列車を予約しようしたものの結構人気があるようで、休日などの都合の良い日程の列車はすぐに満席になっていたりしました。「いつかは行ってみたい」というくらいの気持ちでは足りないのです。
毎朝10:00に1か月前の指定席券が販売開始になるのですが、人気の列車はすぐに売り切れてしまうので、この時間帯に予約をする必要があるのです。なので気合を入れて予定日の1か月前にPCの前で9:50から正座して待機するようにしてなんとかゲットしました。
ちなみに自分は往路も復路もサンライズ出雲という寝台列車を利用する予定だったのですが、往路の予約時には復路の予約は開始されておらず、別々の日に購入しました。だから、というわけでもないのですが、乗車券の往復割引を適用し忘れてしまって、みどりの窓口の発券時に片道乗車券一枚は払い戻して、もう一枚を往復乗車券へ変更にしてもらう(変更手数料あり)というミスをやらかしてしまいました。変更手数料を鑑みても往復割引金額の方が大きかったので良いですが。
というわけで、参拝前日の夜に東京駅を出発して、参拝当日の朝に出雲市駅に到着、夕方まで出雲大社を参拝および周辺を散策し、当日夜に出雲市駅を出発し、参拝翌日の朝に東京駅に到着するという、忙しない旅行計画が立ち上がったのです。(正直自分一人での旅だったのでほぼ無計画でしたが)
自宅でシャワーを浴びて髭を剃ってから出発しましたが、東京駅にかなり早めに到着してしまったので、夕飯を物色します。駅弁も良いけど、自分の予約した席はソロという1番お安いグレードだったのでテーブルがなく食べるの大変かもなと思ったのと、やたら高級そうで美味しそうなラーメン屋さんを東京駅で発見してしまったので、景気付けにいただくことに。
凛、というお店でしたが、スープの丁寧な感じがとても美味しゅうございました。1,300円という値段の価値はあります。
あとは、12時間電車に揺られることになるので、飲み物と多少のおやつを買い込んで、アルコールはほぼ飲めないので我慢して、列車の到着を待ちます。
サンライズ出雲が入線してきた時、皆がカメラやスマホを構えて撮影していたので、自分は良いアングルでの写真は撮影できず。ちなみに荷物は最低限にしたかったので撮影はiPhone15Proのみになりますが、いまだにiPhoneでの撮影には慣れません。
そんなこんなで、早速乗車です。シャワーを浴びるためのシャワーカード販売は先着順らしいのですが、自分は購入しないのですぐに自分の部屋へ。
お部屋に到着。自分は上段の部屋でした。想定内だけど狭いですね。でも窓が大きくて気持ちいいです。窓のヘリに小物が置けるスペースがあるのもいいですね。
↑が足側の写真で↓が頭側の写真ですが、頭側に枕と掛け布団とパジャマが置かれていました。
コンセントも使えます。ドアにはもちろん鍵がかかります。でも狭い階段を使って上り下りするのは、高齢者には厳しい感じもします。
電車が出発してしまえば、あとは寝るだけです。寝れなかった時のためにKindleを枕元において、車窓の風景を楽しみながらうつらうつらしておりました。
ただ、周辺の部屋のドアの開閉音は大きいし、停車駅に止まるたびにアナウンスは流れるし、で半分寝ているけど、すぐに起きてしまう状態です。途中で「これよりアナウンスは控えます」と放送が入ったあとは比較的静かになりましたが。あとは岡山駅を過ぎたあたりから少し電車の揺れが気になるようになりました。
つまり、若さと体力と、何より強い精神が求められる部屋です。
とはいえ、寝たり起きたりを繰り返しましたが、比較的快適だったのでは、と思います。往路で小説1冊を読了しました。
部屋の中は少し乾燥しているのか600mlのペットボトルではちょっと足りない感じでした。ついでに、そこまで値段が高いわけでもない自販機もありましたよ。
そんなこんなで出雲市駅に到着です。20分程度の遅れだそうで、それが普通なのかレアケースなのかはわかりませんが、のんびり旅なので気にもしておりませんでした。
ずっと狭い車内に居たので、外に出た時の開放感は最高でした。そして昔ながらの渋いイケメン顔の電車でしたね、サンライズ出雲さん。
さて、ここからは出雲大社を目指します。
朝ごはんを食べてないので、出雲市駅周辺のおしゃれなカフェでモーニングでもいただこうとも思ったのですが、電車が遅れた影響でもうランチの時間になりそうだったので、出雲大社まで行ってから出雲そばを食べることに。
電鉄出雲市駅から一畑電車で出雲大社へ行こうと思ったのですが1時間に1本の電車が、ちょうど出発したばかりだったので仕方なしにバスで向かうことに。バスもそこまで本数が多いわけでもないので30分くらい待ちました。電車が遅れなければスムーズだったのにぃ。
バスを降りると、そろそろお腹がペコペコなので出雲そばのお店を目指します。職場に島根出身のパートナーがいる人が居て、おすすめのお蕎麦屋さんを教えていただいておりました。
出雲そば かねや さんです。
三色割子3段(1,200円)を食べました。ちょっと黒くて太めのお蕎麦で大変美味でした。食べ歩きするかもと三段にしておいたけど、四段にすればよかった。蕎麦湯も頂いたらお腹は膨れましたけど。
そしてそのまま神迎の道を通りながら稲佐の浜へ向かいます。
しっかし徒歩だと9月も中旬なのにとても暑いです。晴雨兼用とはいえ日傘があって助かりました。
海なし県出身なので、海が見えるとテンションが上がります。
稲佐の浜では、砂を頂きます。事前にジップロックとビニール手袋を準備してきました。
出雲大社の敷地内に鎮座する素鵞社にて、御砂と交換するためです。
瑞垣の外、御本殿後方の八雲山裾に鎮座の「素鵞社(そがのやしろ)」です。この御社殿の床縁下の御砂をいただき帰って御守としたり、また屋敷の土地、あるいは田畑に撒き清めて神様のご加護をいただくという信仰が古くからあります。
これは、ただいただいて帰るだけではいけません。まず、日本海に臨む稲佐の浜(出雲大社より西へ約800メートル)の浜辺の砂を掻き採って素鵞社をお参りし、稲佐の浜で搔き採ってきたその砂を床縁下に置き供え、そして、従来からある御砂をいただいて帰るというものです。
稲佐の浜にはまあまあな人数が居ましたが、砂をほじくっているのは自分だけでした。(なんか間違っているか不安になりましたが、素鵞社では交換している人が結構いらっしゃり安心しました。)
無事に御砂を手に入れたので、また暑い中出雲大社まで歩きます。
出雲大社は、壮大さを感じさせてくれます。実際面積も広いのですが、きちんと手入れが行き届いている感じがして流石だなあと感じます。
厳かな雰囲気もあり、汗だくだった体温も少し下がった感覚です。実際には参拝にあたりボディシートでささっと体を拭いていた、というのもあり。
参拝して、御砂も交換して、御朱印も頂き、お守りも授かり、今回の旅の目的は達成されました。
カード型のお守りはお財布に忍ばしておくのに丁度いいですね。
さて、帰りこそは一畑電車で出雲市駅へ戻ります。少しフラフラとお土産屋さんを覗いたりしながら、ゆっくり帰ります。
出雲市駅まで戻ったら、出雲駅前温泉らんぷの湯にて、サウナ&温泉で汗を流します。日帰り湯は手軽にリフレッシュできて良いですね。湯上がりのポカリスエットが身体に沁みました。
そして暑すぎで食べ歩きどころではなかったので、そろそろ小腹が空いてきた時間です。隣に回転寿司「しーじゃっく」があったのでちょいとお邪魔させていただきました。
宍戸湖に近いのでしじみの味噌汁は外せないし、かわはぎがオススメと言われたら頼みたくなるし、と気軽に頼めるのが回転寿司の良いところですね。ついつい調子に乗ってウニ&いくらも頼んじゃいました。
まだ夕方なのに、お腹も膨れてしまったので、近くに地元の人が行きそうなスーパーマーケットがあれば行ってみたいな、と歩いて伺ったのは「ラピタ みなみ店」。ラピュタじゃないんだ。JAがやっているスーパーで、地のものもあったのですが、なぜかお土産は買えませんでした。残念。駅からもまあまあ距離があったのでちょっと疲れました。
結局お土産は駅横のアトネスいずもで定番っぽいものを購入し、夕飯はお寿司食べからもういいやと思いつつ、セブンイレブンで朝ごはんにしても良いおにぎりとサンドイッチと野菜ジュースも購入。本当は朝ごはんは東京駅でおしゃれにモーニングを決めたいと思っていたので夜食感覚で購入しました。
ほぼ満月がとても綺麗でした。さて帰ろう。
帰りの寝台列車も上段でした。窓のヘリにお夜食を置いていたら、出発してあっという間に消えておりました。
帰りも寝たり起きたりを繰り返しながらも、比較的快適に過ごせました。狭さと揺れには慣れますね。大きな音だと起きちゃいますが。なお復路でも小説1冊を読了しました。
ちなみに復路は大雨の影響があったらしく、1時間近く到着が遅れました。そのせいか神奈川東京に着く頃には通勤通学の時間帯直撃だったので、混雑している駅を通過する際は、申し訳なさと優越感が入り混じった不思議な感覚でした。優越感が8割くらいでしたが。
東京駅で列車を降りてから衝撃の事実を知ったのですが、“寝台列車ってカーテンを閉めないと外から部屋の中が丸見え”なのですね。めっちゃジロジロと見下ろしていた記憶もございます。恥ずかし。
東京駅ではおしゃれなモーニングを見つけました。
朝からがっつり系ラーメン屋さんが開店しておりました。とみ田系列の雷というお店でまぜそばを頂きました。ミニ(950円)でも写真のボリュームでしたが、案外ペロリといけちゃいましたね。
これにて出雲旅行は終了。この日はお休みを頂いていたので、家に帰って片付けをしてから、和光樹林公園で軽くジョギングをしてからおふろの王様で整いました。
久しぶりの一人旅で、寂しさもありましたが、たまにはありだよなーとも思いました。一人だからこそ行き当たりばったりな感じでもなんとかなったけど、もう少し事前の下調べをすればシェアサイクルとか使って道の駅にもいけたかも、などの反省もございます。でも金銭的にも体験的にも満足な旅行でした。
次回は一生に一度は行ってみたいと思っている伊勢神宮あたりを狙っております。いやはやありがとうございました。