ロタウイルスに気をつけろ
これはとある3歳の女の子の闘病日記です。初めは嘔吐、からでした。
日曜日、おばあちゃんと畑でスナップエンドウやイチゴを摘んで楽しんでいた娘たち。あたかもサツキとメイが宝の山に迷い込んでしまったようでした。そして夕食後のデザートはイチゴ潰しミルクで幸せいっぱいな感じでした。
月曜日、マヨネーズをたっぷりとつけたスナップエンドウを食べて元気に、いや今思えば多少グズりながら登園した娘。しかし、幼稚園から無常なる電話がかかってきたのは、夕方のこと。2回吐いてしまいました、と。
慌てて、迎えに行き、その足で病院へ。熱はあまり高くはなく37度程度。しかし病院の入り口で再度吐いてしまったりしていました。診断の結果は胃腸炎とのことでした。吐き気どめの座薬を貰って帰宅し、玄関でも吐いてしまったのでその日は食べるのを諦め、少しの水だけで過ごさせました。
火曜日、まだ食べられていないので当然幼稚園はお休み。自分は仕事がピークでもあったので夜遅くに帰宅となりましたが、熱が上がったり下がったりという感じだったようです。本人は元気ではいましたが、やはり食べたり飲んだりすると戻してしまう、といった感じでした。水だけはすこーしずつ与えていました。
水曜日、ちょっとずつ食事をさせようとうどんを食べさせようとしても食欲なし。2口食べただけ。だんだんとぐったりすることが多くなってきました。まだ水だけでも時々吐いてしまうし、便はずっと下痢になってしまいました。熱も下がってきたかなと思ったら、また39度近くに上がってしまうというのを繰り返しているし、座薬も切れるし、このままじゃまずい気がしてきます。次の日病院行こうと誓います。
木曜日、朝一で近所の病院で診てもらうと、入院施設のある少し遠い病院を紹介されます。これは去年の姉の入院時と同じパターン。車の運転できない彼女が、ぐったりした娘を連れて電車やバスを乗り継いで病院へ行くと案の定、入院となってしまいました。
病院では血糖値が異常に低いということで、早速点滴を打たれます。処置中に娘の容態が急に悪化し、意識を失い痙攣をしたそうで、鼻から胃にかけて直接管を入れるなど想像するだけで辛い状態だったようです。付き添っていた彼女もこれにはびっくりしてしまい軽くパニックになってしまったようです。娘はしばらく意識が朦朧としていて、自分が駆けつけた時も返事すらできない状態でした。
まだ3歳ということで、付き添いの親は入院中夜間も残っても良いということで、彼女が残ることに。自分は上の娘との2人暮らしをすることに。バタバタしながらも(食事以外の)家事をこなしつつ、娘の宿題や学校の準備などを手伝い静かな夜をやり過ごします。
金曜日、会社を早退して、病院に向かうと、娘はなんとか声は出るくらいには回復していました。主に彼女向けですが入院中の暇つぶし用のKindleやiPadを持ってきて、(空気読めと怒られなくて)良かったです。でもまだほとんど食事はできずに点滴生活。心電図やら何やら色々と身体に張り巡らされたコードが痛々しいです。
自分が病院にいる間、彼女は家に帰ってお風呂に入ったり着替えたりご飯を食べたりと病室にいてはできないことをささっとこなします。自分は病院へは車で来れますが、彼女は運転怖いのでバス&電車で結構移動に時間がかかります。移動中だけでも少しでも息抜きできれば良いのですが。この日も彼女が泊まることに。ちなみに上の娘は病室にすら入ることができないので、連れてこないようにしています。
夕食は少し食べることができましたが、大半は残していました。
土曜日、かなり体調は回復し、食事も頑張って食べれるように。お話も普通にできるようになり、「お腹すいた、おかゆはいやだ」と元気なセリフもいうように。個室ではないので他にも入院している子がいて、「名前知らないんだけど隣の子と仲良くなったんだよ」とか空気読まずに大声で喋るので結構恥ずかしかったです。娘にも暇つぶしに普段は買ったことのない、たのしい幼稚園という雑誌を与えたりもしました。この日は自分が泊まると主張したのですが娘がママがいいとか抜かすので今回も彼女が泊まることに。
上の娘はおばあちゃんに預けてららぽーとや図書館などで時間を潰してもらっていたのですが、つまらなかったらしく、自分が病院から帰ってきた18時過ぎからプールに行きたいと騒ぎ、自分も甘かったのですが朝霞のわくわくドームに連れていったら、夜中に発熱してしまいました。
日曜日、なんと退院できるとの連絡が。まだ熱の下がらない上の娘に、ベッドの部屋でamazonプライムビデオを観れる環境を用意してあげてから、車を飛ばして病院へ迎えに行きました。ひとまわり小さくなってしまった娘はそれでもしっかりと歩いて退院できました。
今回、下の娘はロタウイルスに感染していたとのことです。胃腸炎の一種なので当初の診断は間違っていませんでしたが、ウイルスに感染した場合は次回登園時に治りましたというお医者さんの診断書が必要になる幼稚園・学校が多いので注意が必要です。
今回は胃腸炎でどうせ吐いてしまうからと、水くらいしか与えなかったことと、熱の上下があったのですが、37度に下がった時にこのまま治るのかもと希望的観測をしてしまって2回目の病院へ行くのが遅れたのが重症化させてしまった敗因かと思っています。せめてポカリを与えれば良かったです。
上の娘も日曜日中には回復し、早速帰ってきた妹と喧嘩をしておりました。親はお互いをマッサージしあって互いの労をねぎらいました。狭い子供用ベッドの横で泊まっていた彼女も、家事と仕事と娘の相手をしていた自分も、リポビタンDでは回復しないくらいぐったりとして、喧嘩も放っておいてました。
最後に、セブンイレブンには本当にお世話になりました。心より感謝申し上げます。チルドのチーズインハンバーグとかめっちゃ美味しかったよ。