デュラエースのホイールで幸せになる
人間の欲望にはキリがない。
いつかはカーボンフレームに乗るんだと、お金を貯めてやっと購入したというのに、つぎは高級なホイールを手に入れたいという新しい欲望に取り憑かれてしまう。ロードバイクの世界では、機材に投資をすることで、モチベーションを保つことができ、かつ快適に走ることができるようにもなるので、欲望は悪いことでもないけど。
いつかは高級なデュラエースのホイール。そいつさえ揃えば長年投資をし続けていた自分的デアゴスティーニが一旦の完成をみるのです。(上記の通りすぐに次の機材が欲しくなるのですが。特に古いサドルとかシューズとか)
買うに当たって、必要なものは勇気と機会。今年は思わぬところで機会には恵まれました。若干円高傾向になり海外通販が少しばかり割安になったのだ。もう一つの機会としては今年もグランフォンドに出場することを決めたこと。去年の機材でも完走できたけど、今年は全く練習できていないので新しい機材に頼るしかないのです。
肝心な勇気に関しては、お小遣いがほぼカラになってしまっても節約しながら生きていく勇気(覚悟?)と、お小遣いとはいえ彼女にお高いホイールを購入することを告白する勇気。プロポーズくらい緊張しましたよ。
と、前置きが長くなりましたが、ホイール交換は投資に見合った効果が得やすいと(ごく一部の界隈では)評判であるため、ずっと欲しい欲しいと思っていたホイールを購入しました。
購入するにあたって、フルクラムのレーシングゼロやカンパのシャマルウルトラも検討しましたが、同じような性能とブランドを誇るシマノのWH-9000-C24(デュラエースのホイール)が値段も重量も一番低かったのが決め手となり、ターゲットを決めました。候補にあげた3つのホイールはアルミクリンチャーの中では最高峰と言われ、よく比較される3つでもあります。
デュラエース(DURA-ACE)は、シマノの最高級グレードのみに与えられる名称あり、お値段は高いですが性能は高く丈夫であり、まさに質実剛健(飾り気はあまりない)であります。つまり(一部の)サイクリストの憧れの存在でもあるわけです。
今、まさに、そのデュラエースを、なけなしのお小遣いと引き換えに、ついに手に入れてしまったのです。高嶺の花だったデュラエースが手元にあるということだけでも、ニヤニヤが止まりません。(所有するだけじゃなくて、走らないとダメでしょうけど)
購入したのはWiggleで。長い間価格をウォッチしてきて、これは安いというタイミングで買いました。税金等も取られなかったため、かなりお得に購入できました。(その金額を書こうと思ったのですが、自転車のホイールにその値段を出すの?とか費用対効果あるの?それって本当にお得なの?とか一般の人からのまともな意見には反論できないので控えておきます。)
タイヤやチューブ、スプロケットも新しいものが欲しかったのですが、購入する余裕がなかったので、今まで履いていたカンパのプロトン(シマノハブ)から載せ替えました。タイヤ(RACE A Evo2)もチューブ(R’AIR)もPanaracerなのですが、タイヤとチューブがかなり強固にくっついていて剥がすのに苦労しました。スプロケットも10Sなので新しいホイールに付属してきたスペーサーと元々のスプロケットに付属していたスペーサーの両方が必要になります。でも交換作業自体は道具さえ揃っていれば自分でも迷わずにできたので、難易度は低めです。
ホイールの交換作業に取り掛かる時間が遅くなり、作業が17:30に終わったのですが、明日は雨予報だったので、慌てて着替えてホイールのシェイクダウン。日が沈む前には帰ってきたかったので、ほとんど試走できていませんし、最近ロードバイク自体ご無沙汰だったので正確なことは言えないのですが、このホイールは素晴らしいです。
まずとても軽いです。今までのプロトンも重くはなかったのですが、ペダルを回した時に、あ、軽いってこういうことなんだと気づきます。信号が青になり漕ぎ始める時に、お、もうこの速度に上がっているのか、的な感じです。
あと購入前に他の人のレビューをたくさん拝見させてもらったために先入観もあるかもしれませんが、なめらかな乗り心地でもあります。加速度は高くないけど力をかけずともスピードをあげれるような気がします。柔らかめな乗り味と言われていましたが、ダンシングしても力が逃げているような感じはモチロンありません。疲れにくそうなので、ロングライドにも適していそうです。
ただし、見た目は地味です。DURA-ACEのロゴ以外、特筆すべき点が見当たらないくらいです。
あと、買ったばかりというのもありますが、このホイールで走るとかなりテンションが上がります。(スポークのテンションではないです)
自転車乗っていて楽しいな、と思えたのは久しぶりで、とても大事な気持ちを思い出させてくれました。幸せってこういうところにあるんですね。グランフォンドに向けて、ロードバイクに乗る機会が増えそうです。
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