パンツのサイズの選び方
ズポン(パンツ)のサイズを選ぶ際は、大抵の場合、ウエストのサイズを基準に選んでいるかと思います。別に間違っているわけではないのですが、今回はそれだけじゃダメな場合もあるんだよというお話をしたいと思います。
自分は基本スーツなのですが、以前にアウトレットでジャケット&パンツを購入していて、ジャケパンスタイルも楽チンでよいなあと思っています。そのパンツが少し細身のタイプで、見た目は気にいっているのですが、座ったときにちょっとつっぱる感じがしていて、ストレッチが効いた細身のパンツを追加したいなあと思っていました。アウトレットに行くたびに、一応条件に合いそうなパンツを探してみてはいるのですが、なかなか自分のサイズに合った細身でストレッチ素材のパンツは見つかりませんでした。
その際の探し方は、ビジネスにも履けそうなスラックスが置いてあるコーナーで、ストレッチが効いてそうな素材かを触ってみて、店員さんに自分のウエストのサイズを言った上で、適切なサイズのパンツを持ってきてもらい、実際に試着し、細身かどうかを確認するといった感じです。
そんな折に、彼女の買い物で新宿伊勢丹に付いて行くことなり、時間があったのでアウトレット価格ではないパンツの相場でも調べてみるかとメンズ館に冷やかしに行きました。昔よく行っていたTOMORROWLANDは店員さんが多くいらっしゃって、冷やかすだけだと入りづらいなと、流行のスウェットパンツだけフムフムと触ってみて早々に退散し、比較的店員さんが少なかったMACKINTOSH PHILOSOPHYのコーナーに行ってみました。
すると結構目立つところにトラウザーズ(スラックス)が置いてあり、バリエーションが豊富で、ストレッチがかなり効いているタイプもありました。アウトレットの相場より倍くらい値段が違うけど、とりあえず履くだけ履いてみようと試着をお願いした。例によってウエストサイズを元に店員さんに選んでもらって履いてみたのだけど、ウエストはもちろんジャストフィットなんだけど、細身ではありませんでした。これもダメかあと思っていました。
すると店員さんが、もうワンサイズ小さいのも履いてみませんか?と言ってきた。いやいやウエストがジャストサイズだからサイズを小さくしたら今度はウエストが入らなくなるよという話をしたのですが、店員さん曰く、自分は足自体が細めだから細めのパンツが良いのならサイズを下げないと細めにならないし、ウエストは別料金がかかるが、出す(広げる)こともできるので、とのことで、試しに小さいサイズも履いてみた。ちなみにワンサイズ下げるとSサイズで一番小さいサイズになります。
想定通りウエストは入らなかったが、細さはいい感じ。もともと試着したパンツは細身のタイプだったけど、自分の足が細いから細身に見えなかったとは。ウエストも少し出せばジャストフィットな感じになるとのことで、その加工を含めて購入させていただく事にしました。伊勢丹の接客、さすが素晴らしいと思い、そこにアウトレットとの差額分の価値を感じたので。
今回購入したのは、MACKINTOSH PHILOSOPHY MENSの「シャンブレーツイル ストレッチトラウザーズ」。写真からはわかりにくいけど、青っぽいグレー色です。公式にはネイビーって書いてありました。スリムシルエットらしいのですが、自分にはサイズを下げないとスリムにはなりませんでした。ストレッチがかなり効いているのでぴったりで履いても苦になりません。股上が浅くない(結構ある)ので、今っぽいデザインではないのですが、ちゃんと腰で履いている安心感があります。
なかなか満足度の高い買い物ができたのですが、注意したいのはウエストの加工なので出来上がりまで1週間かかりました。
伊勢丹の店員さんはいろいろコンサルしてくれて感動したのですが、アウトレットの店員さんが悪いという話ではありません。休日のアウトレットの店員さんはとても忙しそうであるため、自分の要望をしっかり伝えきれていないのもありますし、売っているモノ/サービス/価値がそもそも違うと思うのです。アウトレット店はどうしても価格優先ですものね。
最後に、この記事内でズボンのことを、パンツだの、スラックスだの、トラウザーズだの、いろいろな呼び方を使ってしまいましたが、特に大きな違いはないとのことです。一番汎用的なのはパンツという呼び方で、スラックスは本来は緩いという意味ですが、スーツ系のパンツ、トラウザーズはもっとカチっとしたパンツを意味するようですが、その説も人によって違うことがあるようです。そして、自分が欲しい洋服のイメージが決まっているのであれば、デパートなどでそれを上手に店員さんに伝えて、購入することが大事です。というお話でした。