GUとUNIQLOの戦略の違いと、GUスーパーストレッチの素晴らしさ

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スーパーストレッチカラースキニーパンツ

今回は写真のように伸縮性が素晴らしいGUのスーパーストレッチのパンツを紹介しようと思いますが、その前に。

UNIQLOとGUが同じ会社ということはご存知の方も多いかと思います。

先ずは両者の違いは何かを考えてみましょう。

コンセプト

  • UNIQLO:高品質・低価格のカジュアルブランド。あらゆる人が良いカジュアルを着られるように、というのがコンセプトです。
  • GU:ファッションを、もっと自由に。をコンセプトに最新のファッショントレンドアイテムをお手頃価格で提供するブランドです。

あまり大きな違いはなさそうですが、強いて言うならば、万人向けのベーシックなものが多いか、最新トレンドを意識したものが多いか、の違いかと思います。

価格

  • UNIQLO:品質の割に安い
  • GU:とにかく安い

UNIQLOは大量生産することで価格を抑えているようです。GUは在庫を抱えないように生産量を調整することや(品質面を若干落とすような)コストカットで安さを追求しているようです。昔の990円のguジーンズのインパクトは非常に大きかったせいでイメージ補正もありますが、UNIQLOよりGUの方が若干安いと感じます。

ターゲット・客層

  • UNIQLO:老若男女、あらゆる人
  • GU:20代から30代の女性がメインターゲット

こちらはわかりやすい差が出ました。確かに実店舗に行くとUNIQLOはいろんな人がいますが、GUは比較的若い年代に偏っているような気がします。なお、GUは110cm〜くらいの子供服はありますが、ベビー服は現時点ではありませんでした。

店舗数

  • UNIQLO:834店舗(日本国内/2017.09時点)
  • GU:369店舗(日本国内/2017.10時点)

本当は販売チャネルや規模を比較したかったのですが、簡単に取得できる国内の店舗数で比較しました。思ったよりもGUが多い結果でしたが、それでもUNIQLOの半分以下です。また、オンラインショップやスマホアプリといったチャネルは両者とも用意されています。

ちなみになぜ店舗数を比較したかというと、ブランドの価値って様々な観点があるとは思うのですが、稀少性というのも一つの軸としてあるのかと思ったからです。「みんなとおんなじ服は嫌だけど、値段が安いからUNIQLOを買う」って人は案外多いと踏んでいるのですが、そういう人にとって、店舗数が少ないGUは、他人と被る可能性が低いので、ちょっと苦労してでも行く価値はあるのではないでしょうか。

しかし、最近感じているのは、GUのUNIQLO化(もしくはUNIQLOのGU化)です。

例えば置いてある商品の機能やデザインも何となく似通ってきていますし、価格の差も大きな開きがある訳ではございません。出店の勢いも最近はGUの方が上回っているようですし、同じくらいの店舗数になってしまったらますます差別化が難しくなってきていると予想されます。

両者が似たような戦略をとると、カニバリゼーション(共食い)してしまう可能性がありますので、両者のブランドが購入できる店舗ができたりと緩やかに統合して行く道が見えてきそうです。そうなると稀少性の観点からは、また新しい別のブランドが生まれるのかもしれませんね。

と、前置きがかなり長くなりましたが、同じようなブランドであれば、ちょっとでも安くて、あまり他人と被らないGUを選びたくなります。以前にGUのジョガーパンツは安くて良いぜって記事を書きましたが、今回は会社にも履いていけるカラースキニーパンツを紹介します。

スーパーストレッチカラースキニーパンツ

GUスーパーストレッチカラースキニー

今までのストレッチ素材は縦方向の伸縮のみだったりしたのですが、「スーパーストレッチスキニージーンズ」は、縦に加え、横や斜めなど全方位への伸縮を実現したスーパーなストレッチ素材を利用しています。さらに伸縮率も素晴らしく、写真のようにかなり伸びてくれます。

よって、かなり細い見た目なのに、履き心地が素晴らしいです。足を曲げたり、しゃがんだりしても、パンツがその動作に追随してくれます。まるでジャージなどの運動着の動きやすさです。見た目に比べて窮屈な感じがしません。

細い見た目は、体型をスリムに見せてくれます。女性版のスーパーストレッチスキニージーンズの口コミにはなりますが、美脚効果が高いという声にも納得できます。短い足もそれを感じさせない見た目に仕上がってくれます。

素材に関しては、ポリエステル・ポリウレタンを利用しているので長持ちは期待できないですし、起毛しやすそうな質感もイマイチかもしれません。ブラックカラーは埃が目立ちそうです。 ベージュカラーはチノパンっぽく履けるのですが、チノパンについてはスーパーとかウルトラではない普通のストレッチにとどめておいた方が、素材の質感が良いと思います。

価格は2,490円(税抜き)。しかも今なら期間限定で1,990円(2017年10月15日現在)という破格です。裾をお直ししても+200円です。

履き心地と見た目、そして値段が素晴らしすぎて、色違いの2本目を購入してしまうくらいには気に入りました。

本当はいつものサイズより、もうワンサイズ落とした方がジャストサイズで全然履けますが、細すぎない方が会社に履いていけるし、便利だと思います。

一方、UNIQLOでも同じような商品がないかな、と検索してみると、ありました。「ウルトラストレッチスキニーフィットチノ」がまさにそれっぽいですが、素材が綿96%、ポリウレタン4%とGUのそれとは構成が随分違います。

伸縮はかなり伸びることが期待できますが、360度どの方向でもストレッチするというのはGUのみの機能かもしれませんね。ただし素材の質感は綿が多めなユニクロの方が上でしょう。そしてもちろん価格はUNIQLOの方が高いです。(税抜き2,990円)

GUとUNIQLOの戦略の違いはとにかく、両者とも良い商品を安く消費者に届けられるブランドです。願わくば、その安さの仕組みが長く続くことを願っています。

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