伊勢丹紳士ファッション大市でオーダーメイドスーツを作る

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メジャーメイド

以前に伊勢丹でスーツをオーダーしました。

伊勢丹のMade To Measureでスーツをオーダーしてみた

生地そのスーツは自分の体にフィットしているし、自分好みの細身なシルエットだし、生地がゴワゴワしていなくて柔らかいし、大のお気に入りになっています。まさに一張羅的なスーツで、大事な日は必ず着ていきます。

大変素晴らしいスーツなのですが、その代わり高かった。しがないサラリーマンがホイホイと買える値段ではございません。しかしセールならばどうなのでしょうか。ということで伊勢丹が年に2回ほど開催している紳士ファッション大市(2017年5月)に行ってまいりました。

まずは生地を選びます。ちなみにオーダー(メジャーメイド/メイドトゥメジャー)スーツに関しては本館7Fのレストランエリアの奥が会場となっていて、紳士大市の他の会場の中では、混んでいませんでした。

じっくりと見ていたかったのですが、自分を含めたお客さんよりも店員さんの方が多い状況では、すぐに店員さんが寄ってきます。ならば逆に色々と探してもらおうと自分の好みを伝えます。今回は、グレー系で、決して派手ではなく、どんなシャツにでも合わせやすいふだん使いができるものを探しました。

店員さんがオススメで持ってきたのは、トレーニョの、ストライプが入ったグレーの生地。ストレッチが効いていて柔らかくて良いですよ、と。糸は前回購入したものと同じSUPER 120’Sです。おお、ストレッチが効いているのなら着心地も抜群だし、前回と同レベルの生地であれば間違いもないということで、色々他と比較し吟味した結果、オススメを購入することに。セールでの値段は税抜58,000円。店員さんは元値は10万円を超える生地なので大変お買い得と言っていましたが、当時は正規値段で同じトレーニョを66,000円(2017年現在は69,000円〜となっています)で買ったんだけどなと思いましたが、ストレッチ機能が入るとお高いのかなと思っていました。

ちなみに、48,000円のスーツもございました。本来の目的はより安く、だったのですが以前のと同じグレードを多少安く買えるのならば問題ございません。

生地が決まると採寸なのですが、別の店員さんにバトンタッチになります。販売している店員さんと採寸する店員さんが違うのはなんでだろうと疑問に思いましたが、とりあえず以前にメジャーメイドでスーツを購入したことがありますと伝えます。名前(と電話番号だったかな?)を伝えると3年前の採寸データが出てきたのでこれを元に作っていただきます。

体型はあまり変わっていないし、以前のスーツは体にぴったりなので、全く同じスーツであれば採寸不要になるかと思うのですが、カタチ(モデル)は前回のNAPOLI CLASSICOでは面白くないので、イタリアではなくイギリス的なカタチがいいとお願いしました。

採寸用の(イギリス的な)スーツを着せてもらってコレにしようと言ったらなんとこのスーツにするには+5,000円かかりますとのこと。別のカタチもあるけどせっかくの生地が勿体無いのでオススメしませんと言われるとしょうがないか、と思ってしまいます。さらにはスーツにスティッチを入れるのも+2,000円かかると言われ、前回よりダウングレードするのは嫌だったのでそれもお願いすることに。ここまできたら後には引けないだろうとお客さんの心理をうまく突かれているようでちょっと釈然としませんでしたが。それ以外はお金のかかるオプションは断固として断りました。

トータル65,000円。なんと前回とあまり変わらない値段です。安く買いたいという目論見は外れてしまいましたが、定価自体が2013年の時よりも上がっていることや、生地にストレッチ機能が追加されたことを考えれば、比較的には安く買えたのかもしれません。しかし、お店に行く前にこの値段が分かっていれば購入するのを躊躇する値段であることも確かです。意思が弱いなあ。

今回のモデル(カタチ)は伊勢丹のHPから察すると、おそらくオーセンティックブリティッシュかモダンブリティッシュというもの。イングリッシュドレープならば5,000円かからなかったのかな。もちろん品の良い感じで素敵です。

スーツの仕上がりもセール品だからか、通常より時間がかかります。自分の場合5月12日にオーダーして、仕上がりは6月23日でした。

出来上がったスーツに袖(もちろん足も)を通して、1番はじめに思ったのは、あれストレッチ効いていないのでは?ということでした。以前のスーツと大差がありません。もちろん身体にフィットしているので着心地が悪いということは全然ないのですが、もっと抜本的に変化があるものと思っていたのでちょっと残念です。

紳士大市メジャーメイド

また、パンツの下地についても、以前のものと比べて若干安っぽいイメージを受けました。中身なのでどうでも良い部分でもあるのですが、写真の通り、クリーム色っぽい生地で、滑り止めのようなゴムのラインが内側に縫い付けてあります。定価のものにはついていたISETAN MENSのタグもありません。

メジャーメイドタグ

ジャケットに関しては、裏地を以前と同じ青色を選んだつもりでしたが、やはり別物でした。以前のものは光沢がありますが、今回のは若干暗めの色合いです。こちらはおそらく裏地を選ぶ際にオプション料金を払えば、以前のものを選べたのでしょう。後はセール品なので、タグの色がワイシャツのように黒ではなく白くなるかと思っていましたが、黒のまま。ですが、定価のものはMeasure Madeという文字は入っていませんでした。そういえば定価の際はMade to Measureと呼んでいたけど、セールはMeasure Made、と呼び分けているのかもしれません。

ストレッチは、よくよく履き比べてみると違いがありました。なるほど、若干は柔らかく感じます。でもやっぱりがっかりポイントの方が大きかったです。

感動がなかった、ということかもしれません。勝手に盛り上がってしまった期待値が高すぎたのかもしれません。値段としては実は妥当、もしくはお買い得なのかもしれません。でも定価で購入した時の方が気持ちよく買い物ができたと思います。つまり感動が大きかったです。

初めてのオーダーであれば、絶対に正規の値段で購入することをお勧めします。特に自分のような、スーツの知識があまりなく、店員さんに流されてしまうようなタイプの人間は。逆に購入するモデルが決まっていて、かつそれぞれのオプション値段を理解しているのであればセールでも満足して購入できるでしょう。

リアル店舗で店員さんと相談しながら納得感を持って購入することが強みだと思います。逆にネットの場合はオプション等をじっくりと考える時間があるのが強みかもしれません。店員さんとの出会いも一期一会な感じではありますが、信頼関係を築き時間をかければ納得感を持って購入できると思います。だから、お客様本位の伊勢丹のような百貨店では、店員さんも親身になってくれて納得感のある買い物体験がたくさんできていました。しかし今回、特に販売している店員さんについては、耳当たりの良いことばっかり言ってきて、若干信用が置けませんでした。セール期間だからか店員さんも大量のオーダーを捌かないといけないので対応がセール品質になっていたのかもしれません。もちろん、自分から色々聞かなかったとか、事前勉強が足りなかったとか、というのもあるので、一概に何が悪いとはいえないのですが。

メジャーメイド

最後に以前のと同じようなポーズの写真を。色々書きましたが、着てしまえば、(もちろん)不満はありません。柄は大人しすぎたかもしれませんが、普段使いにはもってこいです。

あ、靴下が。

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