右に曲がれないランニングシューズ
古いランニングシューズにて1,000km以上走ったとのことで、新しいランニングシューズに買い替えたお話です。
ランニングシューズって値段的に使い捨てって感じではないので、次々新しいものに買い替えていくことには違和感を感じていますが、アウトソールというか靴の裏がツルツルになっているのをみると、滑って転んでも危ないし、結構頑張っている自分へのご褒美に買ってもいいんじゃないか、という気分にもなってきます。
前回購入したランニングシューズがHOKA ONE ONEのカーボンプレートが内蔵されたモデルだったので、今回も同等レベルであるホカオネオネにカーボンモデルを購入しようと思います。
一回高級なものを体験してしまうと、元には戻れないもので、カーボン内蔵シューズじゃなきゃダメなシーンなんて全くないけれども、やっぱり「カーボンじゃないから疲れやすいんだ」的な言い訳をせずに気持ちよく走るためには必要な経費です。(一度味わってしまった)贅沢からは逃れられません。
今回購入したのは「CARBON X 3 (ブルーコーラル/ブラック)」です。
このカーボンXシリーズって、ちょっと、いやかなり変わったシューズで、シュータン(靴紐の下のベロ部分)がなく、クォーターと一体化していたりと初めはちょっと戸惑ってしまいます。靴紐の結び方でワタワタしちゃったりもしますが、これはすぐに慣れるので問題ないでしょう。靴全体がモノシリックというか、足にフィットさせるための美学を感じます。
デザインも、靴の右半分と左半分で色が切り替わる斬新なカラーリングが施されていて、結構目を引くものとなっていますが、案外足元なんて誰も見ちゃいないのでそこまで変わった感じはしなくなりました。これも慣れかもしれません。自分は外側がブルー系、内側がブラック系の(HOKAの中では)比較的地味目なカラーリングです。
そんなことよりも。
今回は、今まで体験したことがない残念な履き心地となっておりました。(先にあやまっておきますが、シューズが悪いんじゃなくて、自分の足が悪いのです)
このシューズを履いて歩くと、右足のくるぶしがシューズに当たって痛いのです。右足外側のくるぶしだけ。
今回は公式オンラインショップで購入して返品もできたのですが、ちょっと室内で履いてサイズ感が問題なかったので、早速お外を走ってしまったのですよね。返品不可になってしまいました。
そもそもくるぶしの痛みに気づいたのは2回目に走る時。走る前に準備運動するところまでゆっくり歩いていたのですが、どうにも右側のくるぶしにシューズが当たって痛い。走りはじめると忘れてしまうくらいの痛みだが違和感はある。走り終わって歩き始めるとやっぱり痛い。こんなシューズ嫌だ。
走っている最中は、気にしていれば違和感を感じるけど、右側へのカーブをしない限りはそこまで痛みがないことに気づきました。右側へ身体が倒れかかると、くるぶしがシューズと干渉するのですね。つまり右に曲がると痛いシューズなのです。真っ直ぐや左カーブでは基本へっちゃらです。
これ、シューズのせいかなと思っていたのですが、どうやら自分は他のランニングシューズでも右外側のくるぶしはシューズに当たりやすいことが判明しました。例えば同じホカのボンダイというシューズでも(右くるぶしだけ)当たってはいたんだけど素材が柔らかくて気づいていませんでした。自分の右くるぶしは他の人よりもちょっと下めに存在しているのでしょう。
自分はシューズ選びをより慎重にしなければならない、という教訓を得たところで、このカーボンX3とどう付き合っていくか。
- 我慢して1,000kmは使い続ける
- 思い切って捨てる
- メルカリとかに売る
もうすでに3,4回はこいつとランニングしてしまったので、流石にメルカリとかに売るはないとして、捨てるのも忍びない。本来気持ちよく走るために高級シューズを買った意図とはズレるけれど、騙し騙し走ってみるか、と7,8回走ってみたら。なんと痛みが出なくなりました。慣れなのか、シューズが馴染んできたのか、シューズが少し変形したのか。理由はわからないけど、今や歩くくらいでは痛みや違和感は感じません。
正直急な右カーブに差し掛かると少し違和感を感じます。なので完璧ではないけど、お蔵入りするようなレベルではなくなりました。そもそも軽くて反発力があり、跳ねるように走ると本当にスピードに乗れる素晴らしいカーボンシューズです。右に曲がれなくたって、左へ3回左折すればいいじゃないか。
ということで、ランニングシューズを履いていて、くるぶしが当たって違和感がある場合は、何回か履いてみて痛いが継続するかを試してみるのもいいかもしれません。あと、くるぶしに当たる部分を揉み込むなど、シューズを柔らかくするなどの対処も良いかもしれません。あとは反時計回りのトラック専用シューズとしてしまうか、です。