気持ちを切り替えるための空間、書斎

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新しい書斎を読んで

自分には、ブログを書こうと思ってパソコンを開いてもなかなかスイッチが入らず、”価格.com”などをみてしまうクセがある。

今日は気分が乗らないからだと思っていたけど、それはスイッチが入っていないからだった。

そんなときに書斎の力を借りればよいというのが本書。書斎に入った瞬間にスイッチが入るように、1人の世界に籠れるような空間を準備しておこうというもの。書斎以外でも出来る”楽しい新製品の価格比較”などはべつに書斎でやる必要はない。ソファーで寝転びながらiPadでも可能だ。書斎とは集中して考えたりする空間ということにしておけば、その空間に入るときにはそれ相応の覚悟を持つことになるし、その空間にはダラダラしちゃうような余計なものは置いて(はなら)ないので強制的にも集中できる。気持ちを刺激となるような本棚はあってもいい。

(まあ、そもそもパソコンや本だってダラダラしちゃう娯楽品だったりもするけど、そこは目をつぶって。)

とにかく、書斎という空間を作ることによって、気持ちの切り替えを強制的に行えば、アウトプットが捗るってことだ。

しかし、自分の家も狭い日本のマンションなので、書斎なんて持てやしない。子供が小学生にあがる前までの期間付きで勉強部屋を居座っているだけだ。

本書はこの問題にも焦点をあてている。1畳さえあれば、IKEAの家具で書斎は作れちゃうというものだ。厳密には1畳で収まりきれていない例ばかりだけど、工夫さえすればなかなか立派な机と椅子と本棚という書斎セットが作れるものだなと思った。

なかでも増井雄一郎さんの例がとても気に入ったのだけど、リビングの一角に書斎を作ってしまうというもの。大きめの液晶ディスプレイで空間を仕切ってしまえば、リビングに書斎を共存されることができるし、そもそも独立した部屋が要らないのは部屋数が少ない我が家にはもってこい。リビングで騒がれたりしてしまうと集中力が問われる部分ではあるけれど、家族がリビングに集まっているというのも悪くない。

本を読んで自分が思ったのは、書斎は大人のものだけじゃなくて、子供にだって必要なもの。勉強部屋とか子供部屋じゃなくて書斎。その意味は部屋じゃなくても、空間でもいいってことと、スイッチさえ入ればどこでも勉強していただいてよいってことだ。目の届くところで勉強すれば、一緒に勉強する楽しさや合理的理由も共有できるはず。

Kindle版 あたらしい書斎

ちなみに本書はKindle版のほうが安い。お得だし、なんだか先進的だ。なのでiPad miniで本書を読んだ。

小説というジャンルは電子書籍がとても読みやすいのは知っているけど、それ以外はどうなんだろうということでKindle版で本書を読んでみた。自分的には持ち運びが楽という以外は紙のほうがよいかなと感じた。さっきのページに戻りたいと思ったときも紙だとだいたいの紙の厚さから何ページくらいに書いてあったか思い出すことができたけど、電子書籍はそれがしにくかった。あとは目が疲れた。スマホは長時間使っていてもそんなに疲れや痛みを感じないけど、文字だけだと目が疲れちゃうのだろうか。

でも、安さと持ち運びのしやすさは、非常に大きな魅力だと思います。あ、端末間でもページ位置を覚えておいてくれるしおり機能も便利でした。

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※本書はクラウドやノマドといった部分にも言及していますが、そこはあまり深堀していないので、そのテーマがメインで知りたい方にはあまりオススメしません。逆に自分の部屋が欲しいけど夢のまた夢だなと思っている方には超オススメです。

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