理系かもしれないけど

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紫陽花

理系人間だねって言われたことがない理系学部出身な自分ですが、文系とか理系とかの区別はあまり意味をなさないものだと思っています。

数学大好きとか歴史最高とか、その道を突き進むような人に対して、その専門性を称えて理系文系な人というのならば話はわかります。

しかし、数字が苦手とか英文が頭に入ってこないとか、不得手な分野についての逆、が自分の得意分野なのかと言えば、少し違和感を感じます。

塾の講師のアルバイトをしていた時の感覚では、中学高校くらいのタイミングでたまたまテストの点数が相対的に良かった教科によって理系文系が選ばれているのではないかと感じています。

そんな苦手分野回避だったり、5教科という範囲内での相対評価だったり、の結果での理系文系区別にも関わらず、理系は「論理的にモノを考えられる人」などと言われたりもします。

自分の場合、論理的思考ができているかと言われると自信がなく、「論理的に考えよう」と意識することで、ロジカルシンキングで学んだ事を思い出し(ググり)ながら、なんとか実践している状況です。なので理系とは言えないのかもしれません。

しかし、論理的思考に関して言えば、ロジカルシンキングを学べばいいのです。理系文系は関係ないどころか、文章の構成や文脈を考えるにあたり、結論と根拠が適切につながっている(=ロジカルシンキングのSo What/Why So)事を確認するのは文系教科でも行っているのではないのでしょうか。

本来、文系とは主に人間の活動を研究の対象とする学問のことで、理系とは自然科学系の学問のことであり、それぞれに人間(文系人間/理系人間)をつけることに意味はないと思っています。それぞれの学問においての思考のプロセスは、多少の違いはあれど、本質はそこまで変わりません。

なんでこんな事を書いているかというと、上の娘が算数がとても苦手だったのです。

しかし、論理的思考ができないから苦手というわけではなく、計算ミスが多かったという感じです。時々勉強を教えると、「なんでこうなるの〜?」と疑問をぶつけてきます。

自分なんかはとても面倒臭がりだったので、公式があるんだったらそれを覚えればいいんでしょ、とある意味素直に(疑問すら持たずに)公式に当てはめて計算をしていたら正解していただけであり、他の暗記するものが多い教科に比べて点数が良かっただけかもしれません。

なので娘にも(分数の割り算とか)「そういうもんなんだよ」と教えてしまうこともあったりもしますが、算数の楽しさは教えられなくても、点数の取り方ならばなんとか短時間で教えられるといった感じです。納得しないと先に進めないという事を繰り返しているとおいていかれてしまうのもまた事実だったりするので。

ほぼいい訳ですが、正解が出せるのであれば一旦先に進み、もう少し成長(知識をつけてから)してからなぜ分数の割り算は分母と分子をひっくり返して掛け算にするんだろうと調べてみるのも悪くない勉強方法かと思います。(話は逸れますが、数学の目的は、感覚的なものや曖昧なものを排除し、定量的に測ったり比較したりして誰がやっても同じ答えにする、ための学問だと勝手に思っています。そのためのルールをイチイチ疑ってもしょうがないというのも一つの考え方だと思っています。という事を理解してもらうにはまだ娘には知識が足りないかも)

なので、算数(計算)苦手な娘には、百マス計算なる反復練習ものを何回かやらせて、気持ちミスが減ったかなという状況になり、かつ中学に上がり数学の先生が良い先生だったみたいで授業が好きになったのもあり、苦手意識はだいぶ無くなりました。

今の時代、理系文系の学問の境界線も曖昧になっているくらい、学問の分野も増えています。重要なのは理系文系の区別ではなく自分で考える力だと思っています。その方法の一個が論理的思考であり、それは理系文系関係なしに学ぶべき部分なんだろうと思っています。

それでも、算数や数学を勉強しておいた方がいいとか、苦手を克服しておいた方がいいとか、プログラミングはこれからの時代に必須であるとか、いろいろな理由で隣の芝が青く見えることがあるのでしょう。

ちなみに以下の本を読んでみましたが、とても面白く読めました。一旦学校で習っている内容だったりするので、すんなりと頭に入ってくるので、「自分って頭いいじゃない?」と錯覚しながら読めます。これは理系教科を学んできた人間だからでしょう。

でも、実生活に役に立ったかと言われるとやっぱりNOです。

知識欲は満たせるかもしれませんし、もしかしたら実生活にも活かせる可能性だってあります。でもそれはどんな学問だって同じ。これさえやっておけばOKのような万能な学問なんてないので、自分の好きなものがあればそれを、なければ満遍なくやっていくしかないのです。

ただし!

自分が教えることのできなかった学ぶ楽しさを教えてもらえる可能性はあります。例えば「文系の私に超わかりやすく数学を教えてください」というタイトルで興味を引き出せたら、その時点で素晴らしい功績ですし、さらに数学ってこんな感じだったんだーと楽しく感じられたならば最高だと思います。娘にも中3くらいになったら読ませたいです。

という事で、自分は理系かもしれないけど、いつかこんな本を書くことができればいいなと思います。文章を書くことはいまだに苦手だけど、文字を吐き出すだけなら好きだったりもするので。

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