情報処理安全確保支援士試験に合格しました
まぐれかもしれませんが、情報セキュリティ系の試験である情報処理安全確保支援士試験(旧 情報セキュリティスペシャリスト)に合格しましたので、これからは自分のことを”支援士”って呼んでもいいですよ。
(まだ登録していないので情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)って名乗ってはいけないけど)
今回の合格率(合格者数/受験者数)は16.9%だったので、超難関という訳でもないようですが、そこそこの難易度の試験に合格できたのは、ひとえに運のおかげです。
というのも情報処理安全確保支援士試験(以下SC試験)は年2回実施されるので、今回の春期試験では午前1を突破できれば良いくらいの気持ちで挑んでいた為です。SC試験は午前1、午前2、午後1、午後2という試験区分があり、午前2、午後1、午後2については今回試験課題であるセキュリティ分野の問題が出題されます。ただし午前1については、共通知識とかいってIT知識全般から問題が出題されるという試験範囲がものすごく広いため、真面目に勉強するとなると結構時間を割かれます。でも1度午前1を合格しておくと期間限定ではありますが次回以降午前1試験が免除されるという制度もあり、とりあえず午前1だけは最低限突破しておこうと思っていた次第です。
結果的には全て合格できたのですが、かなり綱渡りな試験だったのも否めません。試験日当日、午後2は手応えがなかったのでこれは落ちたなと思っていたくらいです。
なので、決して参考にしてはいけないと思いますが、これからSC試験を受ける人に向けて、必要最低限やったことを紹介します。
まずは自分のプロフィールから。通常の業務は、社内システム向けのエセSEなのでシステムセキュリティは意識しているものの、専門家ではない立ち位置です。なのでセキュリティ関連の用語は聞き齧ったことがある程度のアドバンテージはあったかもしれません。あとコーディング等手を動かすことはないのですが、システム上流工程の経験や、システム維持業務でDBからデータ抽出したり、簡単なNW構成変更くらいは経験があります。あとPMPの資格を持っています。
試験を受けようと思ったのは1月下旬。会社ではセキュリティ人材を増やしたいという目標があるようで、試験受けてって言ってくるし、自分も情報処理技術者試験は受けておいたほうがいいよなと思っていたので、会社の友人を巻き込んで受験することに。ひとりで勉強するよりも誰と一緒に競い合ったり教えあったりした方が勉強が捗ると思ったのですが、この友人は申込み期限を失念して受験できませんでした。
利用した教材は4つ。
[amazonjs asin=”B075ZT1H39″ locale=”JP”]
こちらは所謂教科書です。じっくりと1,2か月くらいかけて、一通り読みました。本当は2周目も読もうと思っていましたが、時間がなくてできませんでした。しかし用語を辞書的に引くことができたり、(別のテキストですが)過去問でわからなかった箇所だけ振り返って勉強するという使い方ができたため、かなり役に立ちました。電子書籍版もあるのですが、辞書的な使い方は紙ならではのメリットだと思います。
[amazonjs asin=”B0796SLHWR” locale=”JP”]
こちらはKindleオーナーライブラリーで無料で読みました。後ほど紹介する過去問道場と同じコンテンツですが、通勤中Kindleで読めるので重宝していました。教科書と並行して読むことで理解がかなり深まったと思います。
上記2冊について、毎朝会社に行く前に1時間早起きして教科書を読み、通勤中に午前1・2問題集を解くというのが自分の勉強方法でした。一通り読み終わったので、次は午後の問題集をやろうということで以下の本を購入しました。
[amazonjs asin=”4865751173″ locale=”JP”]
しかし、これがなかなか進まない。1時間という勉強時間だと区切りが悪いのか、もしくはあまりの出来なさ加減に嫌気がさしたのか、この本は1/4も消化出来なかったです。この本を購入した一番の理由が「予想問題集」と書いてあったのでこの予想が的中することにヤマをかけてやろうと思ったためなのですが、中身は過去問だったのでがっくりきてしまったというのもあり。
そして気付けば試験まで2週間を切ってしまっていたので、「これはまずいぞ、そうだ午前1だけでも突破しておこう」と目標を切り替えました。
https://www.sc-siken.com/sckakomon.php
そこで一番役立ったのは過去問道場という無料サイト。午前1の対策は「応用情報技術者試験ドットコム」の過去問をやれとのことですが、解説も図解まで付いていて丁寧ですし、ログインすることで模擬試験が出来たり、間違えた問題のみ再試験するといった本当に無料で良いのかと思ってしまう機能が付いています。
というわけで、教科書は必要最低限のテキストとして、過去問道場があったおかげでかなり効率的な勉強ができたのではないかと思います。時間がない人はこの2点を抑えておくことが重要かと思います。
というわけで、途中から過去問道場の午前1対策ばかりをやっていたのにも関わらず、なぜ受かってしまったかわかりませんが、試験当日は何が何でも答案は全部埋めてやろうと普段使っていない脳みそをフル回転させたのがよかったのかもしれません。
真面目なことも記述しておくと、午前2については上記テキストや過去問道場をやっていたので自信がありました。午後の試験については、物語的に記述試験が進んで行くのですが、自分が当事者だったらどうしようという気持ちで回答を記載するように心がけました。試験といえどもかなり実践的な内容に近づいてきているため、色々な解答があっても良いんじゃないかという気持ちで。この気持ちが案外良かったのかもしれません。
最後に恥ずかしいですが自分の点数を記録として載せておきます。各試験60点以上で合格でした。
- 午前Ⅰ得点 85.00点
- 午前Ⅱ得点 76.00点
- 午後Ⅰ得点 79点
- 午後Ⅱ得点 67点
午後2とかギリギリです。ちなみに午後の筆記問題で、漢字がかけなくて苦労したことは内緒でお願いします。なお、勉強は平日朝が基本でしたが、時々休日もスターバックスにて勉強させていただきました。スタバでは勉強に集中できませんでしたが、コーヒー片手に参考書を広げている自分は、理想の自分像で満足度高かったです(?!)。