公務員ってなんだ?を読んで

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初めに断っておくと、紹介する本の著者とは知り合いです。少々いつもとは違う感覚で感想を書いています。

なんとなく、千葉市に働く公務員のために書いた本、と感じた。

もちろん、一番の動機は本の中で繰り返されているように、読者たる市民に身近な市のことに興味を持ってもらうこと、だろう。さらには一緒になって市のことを考えてみて、改革に巻き込むことを目指している、とは思う。でも一番読んでほしい人は、きっと千葉市の公務員なんだろうな。

なぜならば公務員とは何かという問いには答えてはくれない。著者も若い公務員に改めて気づかされる公務員の一面もあるという。

そして頑張っている公務員を擁護(というと響きが悪いけど)すると同時に、まだまだできることがあるだろうと吹っかけている。

きっと著者は、市の職員にもうひとつの職務を与えようとしている。広報みたいな、成果をアピールする仕事だ。それはきっと楽しい仕事と著者は思っているのだろう。自分もそう思う。(現実には適材適所的に難しいけどね)

とても読みやすく、自分も政治のことを考えるきっかけになった、よい本だと思います。文章も回りくどくなく、著者の政治家としての考えもよく理解できました。市民の方が読めば、市長がより身近に感じるのではないでしょうか。

とほめてばっかりだと、回し者みたいになっちゃうので、ちょっと気になった面も。

何度も登場するのは民間との比較。もちろん良い事例は真似するのは素晴らしいこと。でも官民を比較すること自体、その仕組みを作った公務員を悪者している感も拭えない。

民間もそうだけど、比較するのは結構簡単なんだと思う。まったく知らないものを買うときに「●●円です」と言われてそれが妥当なのかどうかは、他の店での価格と比較することで判断できる。しかし、その値段が本当にぼったくられていないかはわからない。絶対評価は難しいという例だ。

すぐに民間と比較するのではなく、市の職員としての絶対評価軸があると、さらに経営者としてはいいんだろうな、と偉そうにいってみる。

さいごに蛇足

自分は基本的には性善説を信じているので、偉い人だけで決めるよりもみんなで決めた方が良いという立場は著者と似ている。でも、個人ではいい人だけど、大人数になったとたん、個が薄れるのかとたんに微妙になる。大人数の組織の長として、個人個人の力を如何にひきだすかが著者の今後に関わってくると思います。

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