牛乳について調べたこと

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我が家では週に7本程度の牛乳を消費します。4人家族で1日1本。それなりの本数です。

なのでなるべく安い牛乳を買っているのですが、牛乳の値段の差ってなんだろうと疑問がわきました。

自分の想像では、値段が高いイコール味が濃い、かな、と

まずは、牛乳の定義から調べてみます。 乳牛から搾った状態の「生乳」を加熱殺菌し検査を受けたものが牛乳と呼ばれています。

それを成分を調整したり加工したり、何もしなかったりで、以下の分類に分けられます。

  • 成分無調整牛乳:殺菌はするけど、他には何もせず、成分を調整していないもの
  • 成分調整牛乳: 水分、乳脂肪分、無脂乳固形分等の一部を除去したもの
  • 低脂肪牛乳:成分調整牛乳のうち、乳脂肪分を除去し、乳脂肪分を0.5%以上1.5%以下のもの
  • 無脂肪牛乳:成分調整牛乳のうち、乳脂肪分を除去して0.5%未満にしたもの
  • 加工乳:脱脂乳、脱脂粉乳、濃縮乳、クリーム、バターなどの乳製品を加えたもの
  • 乳飲料:乳固形分が3.0%以上のもので、コーヒー牛乳とかフルーツ牛乳とか果汁や甘味などを加えたもの

いろいろごちゃごちゃ書いたけど、乱暴に言ってしまえば、 生乳からなにもしないもの、生乳から何か除去したもの、生乳から何か加えたもの、 で分類が決まってくるようです。

ここで疑問となってくるのが、成分無調整牛乳よりも成分調整牛乳のほうが安いと事実。

近所のスーパー、ヤオコーやカスミやイオンでは安い牛乳は成分調整牛乳と相場が決まっています。

除去とはいえ、加工(遠心分離によって脂肪の一部を除去)している分、手間がかかっているので、 調整牛乳のほうがコストが高くつくと思われるのですがなぜでしょう。

これは、分離した乳脂肪がバターなど他の乳製品に使えたり、そもそも調整牛乳に使われる生乳と いうのが卸値が安価だからのようです。なるほど、成分調整牛乳のほうが、安くて、味が薄いという理由はなんとなくわかりました。やはり値段が高いのは味が濃いという説は間違っていないようです。

今度は、特濃牛乳とか言われる乳脂肪分が4.0を超えるような味の濃い牛乳は高級品なのでしょうか。

特濃牛乳は作り方によって分類が変わってくるようです。生乳に含まれる水分だけを飛ばせば、乳脂肪分相対的に増えるので結果的に濃くなるのが、調整牛乳という分類での特濃牛乳。逆に粉乳などを加えることによって乳脂肪の濃さを増すのが加工乳という分類での特濃牛乳。前者は大抵お高いのですが、後者は粉乳等が飲む牛乳よりかなり安い価格で取引されている関係で大抵通常の無調整牛乳と同等の価格に落ち着くようです。

一概には値段と味の濃さは比例するとは言えないようです。

ちなみに自分の好みは圧倒的に無調整牛乳です。長年飲んできた牛乳がそれだったからなのですが、今回一番の疑問である、同じ無調整牛乳の中でも値段の差があるのはなんでだろう?に迫っていきたいと思います。

というか、ただ飲み比べしたかっただけなのですが。

今回用意した成分無調整牛乳は以下の通りで、値段が安い順で並べています。(atsuron調べ)

  1. YES!YAOKO 那須牛乳(ヤオコー)
  2. あじわい牧場牛乳(カスミ)
  3. YES!YAOKO 北海道牛乳(ヤオコー)
  4. 雪印メグミルク牛乳(ヤオコー)
  5. 森永のおいしい牛乳(ヤオコー)
  6. 明治おいしい牛乳(カスミ)

ちなみに、飲む前の自分の中の予想では、地域を前面に出している以上、地域による味の差があると思っている。同じブランドの無調整牛乳でも、乳脂肪分は季節により異なり夏は薄く冬は濃い傾向から、寒い地域の方がより濃い風味になるのではないだろうか。

牛の種類とか、関係あるかなとも思ったが、日本の場合はほとんどがホルスタイン種のようなので、特に説明がない限りは種類はホルスタイン種で統一されていると想像している。

あとは殺菌する製法。ナチュラルテイスト製法とかおいしさキープ製法とかメーカーによって若干工程が違うようだ。これが味に響いてくるのかもしれない。

そうそう、鮮度は重要だと思われるので、比較する牛乳の賞味期限は同じ日付のものとしています。

さて。いざ、試飲してみると。

正直、やりすぎました。全部を飲み比べるとお腹がタプタプになり、少し気持ち悪くなります。こんなことなら1番安い那須牛乳と1番高い明治おいしい牛乳を比べるだけでよかったかもしれません。というのは置いておいて。

どれも似たような味でおいしい。強いていうならば森永のおいしい牛乳は甘みがあったかな、程度。

自分の舌ではあまり違いがわからないので、彼女や子供にも協力してもらいましたが、1番ごくごく飲めておいしいのは明治かな、とか、那須牛乳と北海道牛乳は同時に飲まない限りは違いはほぼわからないね、とか、その程度のコメントでした。

ちなみにブラインドテストの答えを明かしてから明治がおいしいとのコメントなので、ブラシーボ効果もあったかもしれないと思っています。

結論は、若干の風味の違いはありつつも、ほぼ同じ味なので、1番安いのを買えば良いと思いました。ということで今後もヤオコーの那須牛乳を買い続けます。

つまりは、値段の違いはブランドの違いってことなのですね。なんか引っ張っておいて申し訳ない感じの結論です。

次回は卵を比較したいと思います。(うそです)

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