神社を巡る
前々から神社に興味があったけど、自分の知識としては神様を祀っているところ、くらいの乏しいものだ。
普通にお参りするくらいであれば何も困ることはないけれども、日本人たるもの、多少の神社知識があったほうが、格好がつくとは思います。
「神社に興味があって、お寺には興味ないの?」とか聞かれた時に「神社の方がなんとなく身近に感じたので」という答えではダンディな大人を気取れません。
お寺と神社、仏教と神道、くらいはギリギリ説明できそうなものですが、神仏習合と神仏分離とか中学高校で習うレベルの知識は受験以降綺麗さっぱり無くなっております。
神道について本格的に学び直そう、とまでは思っていませんが、最近神社をジョギングの目的地にすることにより参拝する機会が増えたので、「**でもわかる神道入門」みたいな書籍でも読んでみることにしました。
そこで手に取ったのが「教養として学んでおきたい神社」という本です。
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新書サイズの薄い書籍だったのでサクッと読めましたが、色々詰め込まれているのでそれこそ学校の授業のようにすんなりとは頭に入ってこない部分も多かったのですが、大雑把にまとめると神社が自分たちにとって大切な祈りの場であるということに尽きるのではないでしょうか。
本書は歴史的な観点や政治的な観点、他の宗教との違いなどのさまざまな切り口で神道(神社)を解説してくれている本ですが、気軽に読むには難解だし、本格的な勉強からすると物足りなそうな読者を選ぶ本とも言えます。ちなみにこの本の著者は他にも「神社で拍手を打つな!」と言ったキャッチーなタイトルの本も書かれているので好みは非常に分かれるとも思います。
ただ、そんなに難しく構えなくても良くて、祈りたい時に身近に神社という場所があるのは、日本人にとって今も昔も必要とされてきた証なんだなというメッセージは理解できました。
自分の場合も、昔からお寺に行くことよりも、神社に行くことの方が多いです。寺院の場合、有名なものや観光地でもない限り立ち入るのには緊張が伴います。檀家であればすんなりと入れるのでしょうけど。
お寺はお葬式やお盆などのちょっと寂しいイベントでしか関わることがないので、変な印象を持っているのかもしれません。
一方、神社は初詣や七五三など、比較的明るいイベントで関わることが多いし、神社は門戸が開けているのでお参りも頻繁にとは言えないものそこそこ行っている。小さな神社や祠は、ひと気がなくて(特に早朝など)寒々しく感じることもありますが。
強引にまとめると、自分が感じていた身近な存在、というのがまさに当てはまった感覚です。
さて、書籍を読んでみた結果、神社を参拝するためには前提知識がいらないと分かったところで、ジョギングで行けそうな神社をGoogleMapで探しては参拝しております。
(参道の真ん中を歩かない、二拝二拍手一拝、柏手を打つ際は右手を少し下にずらす、など蘊蓄にも似た知識はついたけど、やっぱりなくても良いとも思う)
基本はジョギングで移動できる範囲なので、近場の志木や新座や朝霞、富士見あたりの神社を巡っていますが、こんなところに神社があったんだ、という発見があって面白いです。
志木の大塚大六天神社(大六天社)なんかは、入り口がマンションの横道だったりして、全く目立ちません。なんか色々経緯を想像してしまいます。
朝霞五社巡り(宮戸神社、内間木神社、田島神明神社、美女神社、天明稲荷神社)とか、スタンプラリー的な感覚で楽しかったですね。
神社を巡っていると、埼玉のこのあたりは氷川神社が本当に多いと感じます。
そうそう、シェアサイクル(ダイチャリ)のポートが新座や朝霞に増えていたので、多少遠いところに走って行っても帰りは自転車みたいな裏技も使えます。なるべく長くジョギングしたいので、使わないようにはしていますが、いざというときの保険として安心感がありますね。