ロジカルシンキングは横文字なので

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3分でわかる ロジカル・シンキングの基本3分でわかる ロジカル・シンキングの基本
前回、論理思考についてのエントリーを書いたが、今回も同じ内容になる。以前、横文字を使うコンサルタントは2流だということを聞いたことがあるが、「3分でわかる ロジカル・シンキングの基本」はコンサルタントが書いた本だ。なぜ2流なのかは、確か、小難しい言葉でかっこつけているとか、本来の意味から外れて使用できてしまうとか、そもそも問題をわかりやすく説明(解決)するのが仕事なのに、顧客がわからないかも知れない言葉は使うべきではないとか、なんとか。
と、はじめから印象を悪くしてしまったが、コンサルらしい自分があまり好まないやり方が書いてあったりしたから毒づいてしまったのかもしれない。というのも、思考を鍛えるという名目で、どんな無茶振りも、「理由は3つあります」と自分を追い込み、その場で考えるというもの。きちんとした背景と論理により高精度な結論が導かれることを期待して、高いお金を払っているのに、顧客が納得すれば何でもいいや的な発想だと思う。
 最近、面接官のお手伝いをしているなかで、「企業や個人の課題を解決することの対価としてお金を得たい」という意見を聞いたが、熱意としてはよっぽど就職活動中の学生のほうがよい。
内容は、3分でわかると謳っているだけあって、読みやすく、実践的な部分もありロジカルシンキングがわかった気になる。MECEや地頭力など、流行のトピックもあり飽きさせないところはうまい。もう少し若いときに読んでおきたかった本かも。いまも若いと思っているけどね。・・・最近白髪が増えたと言われるけど。

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