自滅する選択を読んで双曲割引を意識した

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時間割引という言葉をご存知でしょうか。簡単に言えば、”ある時点に予定されていた金額の受け取りを、相手からちょっと待って欲しいと将来に延期する場合に、自分が要求する金利”です。例えば2日後に1万円を受け取る予定だったけど、あと1週間待って欲しいと言われたら利子として500円払ってもらうよとか。

だから、この時間割引率は人によってそれぞれ違います。

経営層や投資家は現在のお金を運用することにより、将来より大きな価値を出せると信じているので、割引率が高くなったり、その日暮らしのような人だってとりあえず今日のお金が必要なので割引率が高くなる。逆に毎月の決まったサラリーで暮らしている人を中心に、忍耐強い人やある意味計画的な人は低く見積もる傾向にあるようだ。義理人情に弱いとかにも影響しそうだ。

まあここまでは時間割引という言葉を知らなくても、なんとなく知っていた当たり前の話。本日は双曲割引の話をしたい。

双曲割引とは

近い将来の異時点間選択に用いられる時間割引率が、遠い将来の異時点間選択に適用される時間割引率よりも高くなる傾向を双曲割引という。

例えば、先ほどの時間割引の例の数字を少しいじってみる

  1. 1年後に1万円を受け取る予定だったけど、あと1週間待って欲しいと言われたときの、利子の金額
  2. 2日後に1万円を受け取る予定だったけど、あと1週間待って欲しいと言われたときの、利子の金額

あなたは、この時の利子の金額に差がでただろうか。待つ期間や受け取る予定金額は一緒なんだけど、近い将来(2日後)か遠い将来(1年後)の違いがあるだけ。恐らく1.のほうが金額が低くて、2.のほうが高くなる傾向があるでしょう。

もちろん全員が双曲割引が働くわけではない。あくまで傾向なので。ほとんどの人は差の大小はあるにせよ当てはまる。この近い将来と遠い将来の時間割引の差が大きい人を双曲的な人と呼ぶ。

じゃあ双曲的のなにが悪いのか。

統計的に双曲的な人は、目先の誘惑に負けて後回しや先延ばしなど自滅行動を起こしやすいことがわかったからです。

理性的に考えれば、ダイエットを決めたら、痩せるまではケーキとか食べないはず。でも今日は特別(ケーキが安いとか記念日とか)だから食べちゃおう、明日からまたダイエット再開するから、というシーンはあまりにありふれている。つまり1時的な目先の誘惑に負けて、太ったり長期的な視点でみれば健康を害したりといい事がない選択をしてしまう。

自滅する選択を避ける

さて、双曲的が悪いことはなんとなくわかった。じゃあどうするか。まずは自分が双曲的な人と自覚することがまず第一歩。つまり将来の弱い自分を織り込むのが重要。双曲割引なんかまったく関係ないって人はいないはず。

自分たちはそのときどきにおいて、短期的な満足を優先させてしまいがちで、長期的な計画を反故にしてしまい、結果的に大きな損害が自分たちに及ぶという結果になりがち。

意思や集中力といったものは長持ちせず、どんどん枯渇していくものだと、みなさんも経験的に知っているのではないでしょうか。

これを認識のうえで計画を立てれば自滅する選択をしないはず。

具体的には計画時にコミットメントをしてしまうという方法がある。

例えば、貯金をしたい場合は解約ができない給料から天引きされるような預金をしてみるとか、ダイエットするなら高い月謝のジムの入会してしまうとか。

もう少しソフトなコミットメントとして、本に載っていた方法を記載する

  • 夢や目標を他人に語る
  • 協業者や秘書を仕事部屋に入れておく
  • オフィスや勉強部屋のドアを開けておく
  • 図書館や公共施設で勉強・仕事をする
  • 仕事を自宅に持ち帰らない
  • 小銭を集めて1万円札に替える
  • クレジットカードを作らない/持ち歩かない/限度額を小さくする
  • 分包の菓子やポテトチップを買う/一切家に買い置かない
  • 新車の色として、汚れが目立つ白や黒を選ぶ
  • ゆったりとした衣服を着ない
  • 食後すぐに歯を磨く
  • 連続ドラマの初回をみない

自分なりのマイルールをつくってみてはいかがだろうか。

また、双曲的なのを逆手にとるやり方もあるそうです。サンドイッチ実験といって、メニューをA,B,Cと3種類用意して、Aのメニューにはフロントページに低カロリーなサンドイッチのみを、Bのメニューはフロントページに高低カロリーのものをまんべんなく、Cのメニューは高カロリーのもののみを載せると、それぞれフロントページに載っているものから選ばれる傾向が高いという。要は生活導線から自滅的な選択肢をなくしてしまえという発想なんだけど、ページをめくるのすら面倒な人はあんまりいないような。

まとめ

今回はほとんど本の受け売りでしたが、行動経済学とか心理学的なものは初めてだったので結構新鮮な驚きがあり読書が楽しかったです。はじめは。途中からデータを使った検証とかたくさん出てきて、結論をはやく言ってくれ状態になり読むスピードが一気に落ちました。なかなか理解ができないと難しい部分もあったしね。

経済学部の人は全体的に楽してそうなイメージがありましたが、勘違いだったようです。今まで大変失礼しました。

で、読書の感想なんだけど、双曲割引を覚えただけかな。1つでも経済っぽい用語を覚えられたので満足はしてます。もちろん知っているか知らないかは大きな差だとは思いますす。でも実行してこそ成果につながるので、机上の空論にならないようにしなきゃ。

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