本を読んだら、どうする?

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本を読んだら、自分を読め 年間1,000,000ページを血肉にする読自の技術

この本の内容は読書術の本ではない ブロガーとしても有名な読書家の小飼弾さんが書いた、本との付き合い方についての本だ。

本は、きみを救ってはくれない。けれども、本を読むことで、自分を救える自分になれる

本屋で立ち読みしていて、このフレーズに惹かれてこの本を購入した。 しかし結論をいってしまうと、自分を救える自分になるため読書の仕方が書いてあるわけではなかった。 一般的に偉い人や高名な人は具体的な救済方法を教えてはくれない。 教えてくれるのは、1.考え方や哲学、2.成功した後の素晴らしさ、3.まずはやってみて数をこなせ、という言われてみればなるほどとは思うけど、よくよく考えてみると当たり前のことだったり。 でもこれは当然のことで、アドバイスする側からしてみても、アドバイスされる側のことがわからないと、具体的なことはなかなか言えない。こんなことを言ってしまっては元も子もないが作者の実体験がどんなに詳細に書かれていても、作者と読者は全く同じ人間ではない。(中途半端なアドバイスでも実体験でも真似したり参考にしたりできるのでとても有益なんだけど) あとは、非常にとってつけたような言い方になるが、自分で考えるクセをつけさせるために具体的なことは教えないというのもある。 この本もよくあるパターンである、「作者の考え方とその考えに基づいた結果の(成功)体験が書いてある本」だった。弾さんという読書量が半端ない人の書いた本だから、もっと違う素晴らしいことも書いてあるんじゃないかと、なんとなく期待ハズレな感じもした。でも読了後、この感覚も自分で考えないで本に答えそのものを求めてしまっている自分に気づいた。本を読むだけじゃなくて、自分だったら、という考えを持てということ、か。今まで素直に本を読んでいたけど、それだけじゃむしろ本に読まれてるだけということに気づかせてくれた本でした。

読書の偏りについて

自分はルミネで本を買うことが多い。ルミネは若い女性客が多いのでそこに店舗を構える本屋の品揃えも偏っている。 そして自分はその比較的小さな本屋でも、立ち寄るコーナーが決まっている。 これでは新しいジャンルの本との出会いはなかなか少ない。 弾さんのような読書ブログを購読したり、Amazonのレビューを参考にしたりもするが、これもネットにモノを書き込むことが好きな人の意見に偏っている。(そもそも弾さんはAmazonとかレビューはあてにするなと言っていて、以前友人と同じことを話していたが、ついつい見てしまう他人を気にしすぎる自分がまだいます) 自分が意識して、読む本が偏っているのはいい。でもいろいろ探しているけど楽しい本がないやとか、なんか同じような本ばかり読んでいるかもと感じてしまっている自分はやばい。 そんななかでSFとかも面白いよと本書に書いてあったので、「戦闘妖精・雪風」を買って読んでみた。やっぱり素直すぎる自分。とても面白かったけどなんか悔しいです。 ということで新しいジャンルを求めて、なるべくいろんな本屋に立ち寄ったり、図書館も予約だけの利用、じゃなくてブラブラしてみることにしよう。そして、クリティカルシンキングというか疑ってかかることも覚えよう。付き合ってみてからわかる悪い本もあるかもしれないのだ。

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