フルサイズを買った理由

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最近D610を買ってから、やたらフルサイズフルサイズって連呼している自分ですが、フルサイズの良さを記述しておきます。

画素数と感度

デジカメのフルサイズっていうのは光を記録するセンサーの大きさの話で、他にもAPS-Cとかマイクロフォーサーズとかいう大きさがあったりします。

フルサイズはそのセンサーが大きいという規格となっています。

センサーが大きいと何がよいのでしょうか。

その前に画素数の話もしておきます。画素というのは色情報を持つ最小単位のことです。つまり1,000万画素の写真であればはそれぞれ色がついている画素が1,000万個集まってできていることになります。

センサーの大きさの話に戻ると、1,000万画素のデジカメであれば、センサーを1,000万個に分割してあり、写真を撮る際に分割したセンサー1個1個に光を当て、その色を写真情報として保存することができます。

その分割するセンサーの大きさが違うことによって、何が起こるのかというと、大きいセンサーを1,000万個に分割した場合と、小さいセンサーを1,000万個に分割した場合だと分割された結果の大きさが違うことになります。

A3の紙を10分割した場合と、A4の紙を10分割した場合の、分割後の紙の面積が違うということです。

分割された結果の大きさは面積が大きいほうが、1つの画素が受け取れる光の量が多くなり、正しい色の写真が出来上がります。

色というのは、光を見ていることになるのですが、光を取り込めないと正しい色はだせないので、光が少ないと電気的に増幅させ、色を復元しようとします。

そうなると、正しい色だけじゃなくノイズと呼ばれる違った色まで復元されてしまうため、感度が悪くノイズが多い写真になってしまいます。

つまりセンサーが大きいと高感度撮影に強いとも言えます。

ということでセンサーが大きいメリットとしては、1画素あたりの光の量が増え、正しい色の写真が撮れるようになる、ということになります。

もう一つ言っておきたいのは、感度は、分割されるセンターの大きさだけでなく、分割する数、つまり画素数にも影響されるということです。

同じセンターの大きさであれば、2,000万個で分割するよりも1,000万個で分割したほうが1つの画素は大きくなります。

画素数が多ければ多いほど高性能と思われがちなデジカメの世界ですが、小さなセンサーで画素数が多いカメラだと、光の量が取り込めず、感度が悪くノイズが多い写真ばかりを撮ることになってしまいます。

何事もバランスが大事ということですが、とにかく分割元であるセンサーは大きいほうが感度的に有利なためフルサイズがよいと考えています。

焦点距離とトリミング

フルサイズとAPS-Cを比較するときに、もっとも気をつけるべきは焦点距離です。

フルサイズの場合は、そのセンサーサイズでの焦点距離が一般的な基準となっているので、レンズの焦点距離そのものが画角になります。

例えば、28-300mmと書かれたレンズをフルサイズ機に装着すると、焦点距離28mmから300mmまで利用できるズームレンズということになります。

ややこしいのが、フルサイズ以外となります。

ニコン製デジカメのAPS-Cの場合は、焦点距離を1.5倍にした値が基準となっています。 例えば、18-200mmと書かれたレンズをAPS-C機に装着すると、基準であるフルサイズ(35mm判換算)では1.5倍した焦点距離27mmから300mmまで利用できるレンズということになります。

つまり、フルサイズ機とAPS-C機に同じ焦点距離のレンズを装着しても、見え方が違うというということになります。

センサーが小さいと、焦点距離が伸びると覚えておけばよいかと思います。

ということは、センサーが小さいということは、より望遠側の撮影ができるということでもあります。(逆にセンサーが大きいと、広角撮影が得意ともいえます。

つまり、遠くのものを大きく写したい場合、例えば運動会で遠くの観覧席から小さな子供を狙う場合など、センサーの大きさは不利に働いてしまう可能性があります。

この望遠側に不利になるフルサイズの欠点を補うために自分が考えたのはトリミングです。写真の一部の必要な個所だけを切り出す加工をしてしまおうということです。写真編集ソフトで、不要な部分を切り取ってしまえば、残った部分が大きく見えます。

具体的には、D610は最大6,016×4,016の画素で写真を撮影することができるが、それを写真編集ソフトで、3,872×2,592まで切り出してしまってもよいと考えています。

もちろん画像の詳細さは損なわれるし、写真を加工するという行為にも賛否両論あったりもします。ただ、詳細さに関しては問題ないと自分は考えています。

なぜなら今までメインで使ってきたカメラはNikon 1 V1とかNikon D60といった1,000万画素クラスのデジカメで、最大画素数が3,872×2,592となっていて、その画素数でも今まで不満に思ったことがないというのが理由になります。

具体的に写真でおみせします。

24MP

10MP

上の写真がオリジナルになっております。下の写真がトリミング後の写真になります。下の写真が望遠側にズームインしたような写真になっているのがわかります。WEBで閲覧する分には全く遜色が無いと思っています。

ちなみに、フルサイズの欠点みたいな書き方になってしまいましたが、逆にいえばフルサイズは広角に強いということですし、さらにいえば望遠側はトリミングすればなんとかなりますが、広角側は撮った写真を加工しても広角写真は作りにくいことを考えると、フルサイズのほうが応用がきくとも言えます。

いかがでしょうか。今回はですます調で書いてみたので、丁寧な印象の文になったのではと考えております。そしてこんなにも素晴らしいフルサイズ、買わずにはいられませんよね。

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