日光東照宮に行ってきました
鬼怒川温泉の帰りに日光東照宮に寄って行く事にしました。小学生の頃、修学旅行で来た記憶はありますが、そのときは非日常を楽しんでいただけでしたので、厳かな気持ちでじっくりと見物して廻ったのは初めてです。
いきなりですが、輪王寺は修理中でした。修理のための囲いのような建物がものすごい存在感を放っていました。
「見ざる、聞かざる、言わざる」で有名な三猿。小さい頃は、悪いことを見たり、聞いたり、言ったりしないで、良いものだけを受け入れ、素直な心のまま成長せよというのが一般的な解釈です。世界各国に同じようなモチーフがありちょっとずつ解釈も違うようです。iOSの絵文字に三猿が存在したことに一番びっくりしました。
東照宮は凄く煌びやかな印象を受けます。金や赤や緑など派手な配色ですが、なぜか上品な印象を受けます。決して手間とお金がかかっているんだろうなと厭らしい目でみてはいけません。
色々な動物の木彫彫刻も素敵です。長い年月を経て、いい味を出しています。
木彫りの動物の中でも有名なのが、眠り猫。日の光を浴びてうたた寝している猫なのですが、日光という地名にちなんで掘られたとか、実は後ろ足が踏ん張っているからいつでも飛びかかれる状態になっており家康(のお墓)を守っているとか、平和の象徴とか言われています。
眠り猫の裏側に彫られているのが、二羽の雀。この雀が舞っていても、先ほどの猫が寝るほどの平和ということで、ちょっと苦しいこじつけのような気もしますが、とにかく猫(捕食する側)と雀(捕食される側)が共存しちゃうくらい平和という意味でしょう。
眠り猫から、徳川家康の墓までは200段の階段を登ります。駐車場ではベビーカーでも東照宮は参拝できますよと言われましたが、ここは絶対にベビーカー不可です。結構たくさんの人がお墓参り(!?)に訪れていましたが、これでも空いているようでした。さすが世界遺産になっただけありますね。そういえば外国の方がたくさんいらっしゃっていたような。
今回は旅行ということもあって、Nikon D610とAF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRの組み合わせで写真撮影を楽しみました。レンズ1本で幅広い焦点距離をカバーできるのが28-300mmの便利ズームたるゆえんです。長時間首から下げているとそれなりに重たかったですが。
大人になってから、当時の修学旅行に思いを馳せながら、その旅行先へと再訪するのはとても有意義です。子供には子供の楽しみ方があるように、大人には大人の楽しみ方があるのです。いろいろな知識が付いてから観る景色はまた違ってみえます。三猿の教えは子供の頃の話。大人になってからは善も悪も、事実も正義も、すべて見聞きし、取捨選択して判断しなければならないのです。
ちなみに、拝観料は1300円となかなかのお値段でしたが、ここまでわざわざ来たからには、払わざるを得ないでしょう。