スロージョグとLSD

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さくら

ゆっくりと走れていますか。

ランニングをするときは、せっかく運動するのだから、追い込むことで昨日の自分よりパワーアップをしたいと思ってしまいます。速く走ることで自分を鍛えたいと思っているのです。

それは誤った考えではないのですが、鍛える、という目的に置いて別のアプローチもあります。その一つがスロージョグという考え方だそうです。

自分は全力で走ると4分30秒/kmくらいのペースになりますが、普段は5〜6分/kmくらいのペースで練習をしています。10km以上走るとそれなりにキツくなってきます。そのキツさがレベルアップに繋がると思っていましたが、いつも同じようなペースと距離では現状維持でやっとという感じです。

じゃあ、「ペースをあげて少し短い距離を頑張って走る」とか「ペースを落とす代わりに距離を伸ばす」ことでいつもと違った刺激を与えてみよう、とかいうのは必然的に思いつきます。インターバルトレーニングとか、もしくはLSDとか。

スロージョグってゆっくり走ることには違いないのだけれど、ゆっくり長距離を走るのって、スロージョグというよりもLSD(Long Slow Distance)として親しまれたトレーニング方法になります。

言葉の定義をすることが重要ではないのですが、LSDとスロージョグを区別するとしたら、LSDは普段よりゆっくり走ることにより普段走らないような超長距離を走る”練習方法”で、スロージョグは普段よりゆっくり走るのは一緒だけど距離はそこまで長く走らなくても良いって感じの”考え方”でしょうか。

端的に言えば、走り終わった後、LSDはぐったりしているけど、スロージョグは若干余裕がある感じ。

自分には、スロージョグという考え方っていいなと思います。せっかくランニングするなら頑張りたい、けど明日の朝早いから今日はランニングするのをやめておこうとか、今日はいつものペースで走るとキツいので調子が悪いから帰ろうとか、強度をあげて運動することが運動しない言い訳にもなっている自分には。

スロージョグの何より素晴らしいところは楽しむ為に走ることを思い出させてくれること。比較的楽に走れてぐったりしないジョギングというのは、風景を楽しんだり、信号待ちでイライラせずに休憩したりと心にも余裕が生まれてくるのです。そう、写真を撮る為に立ち止まってもいいのです。(冒頭の写真はジョギング中にiPhoneで撮った写真です)

ちょっと大げさな表現ですが、ゆっくり走ることで、自分の身体と会話する余裕も生まれます。例えば、本気で速く走る為には全力でランニングフォームなど気にする余裕もないのですが、ゆっくりであれば、もう少し身体の軸を意識しようとか、肩の力を抜いて腕を振ろうなど、細かい改善に気づくものです。

ということで、12,3kmくらい離れた実家までゆったりと走りながら帰ることに。2時間くらいかけて帰るつもりが、結局1時間20分くらいでついてしまい、全然ジョギングのペースじゃないと反省しましたが、きつくないペースとまあまあの距離ははちょうどいい自分ひとりの考える時間を与えてくれ、ああこれ、ロードバイクの強度に似ているんだと思いました。昔、通学中や自転車旅行中にサドルの上で考えると色々なアイデアが浮かんだりする(というか妄想が捗る)のと一緒の強度。

マインドフルネスとか瞑想とか、と名前を付けてしまうと少し胡散臭く感じてしまうけど、キツくないけど身体を動かしている状態は、想像力を活性化しているような気がします。自分の場合は妄想力かもしれませんが。 

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LSDにしろ、スロージョグにしろ、それなりの時間を走るのであれば、ランニング用リュックは便利です。今の季節は、走っているときは問題ないのですが、止まっていると上着がないと寒い。そういったときに薄手のランニングジャケットを持ち運べるのは便利だし、シャッターチャンスにiPhoneをすぐに取り出せる身体前面についたポケットも便利です。

自分の利用しているTRコンポ6は、容量は6Lと小さいのですが、長時間走っていても違和感のない軽さとフィット感が最高です。長時間走るなら腰まわりで荷物を支えるよりも、上半身全体で支えたほうが楽ですね。

ということで、毎回スロージョグ、というわけには行きませんが、たまにはスロージョグを混ぜることにより、運動頻度の向上と心の余裕を取り戻すことを目指したいと思います。

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