フィット e:HEV クロスターで高速道路を走る
まだドライブなどで県外へ遠出をするのが憚られる状況ではございますが、実家の母を病院へ送迎するという不要不急と言えそうな案件が降ってまいりまして、新しいクルマで高速道路を運転したくてしょうがない自分としては、「しょうがないなあ」と言いつつ内心喜んで送迎させていただくことにしました。
そう、これは、運転が苦手な男が、ホンダセンシングを搭載したフィットe:HEVクロスターにて、外環を駆け抜けた運転の記録である。(大袈裟)
今回のクルマにはホンダセンシングの中にACCとLKASという機能が搭載されており、この機能により高速道路での運転が格段に楽になるという期待から早く試してみたかったのです。
- ACC : Adaptive Cruise Control=アダプティブクルーズコントロール→前のクルマの速度に合わせて自分の車の速度を調整する機能
- LKAS : Lane Keep Assist System=レーンキープアシストシステム→車線を感知してハンドル操作をアシストする機能
ACCにより、足によるアクセルブレーキ操作から解放され、LKASにより手によるハンドル操作から解放され、勝手に運転してくれるなんて、自動運転の未来な世界がもうすぐそこまで来ているということではないでしょうか。
ただし、取扱説明書によると「ACC/LKASは、自動運転システムではありません。あくまでも運転者をアシストするためのシステムです」との記載があるので、過度な期待や、クルマ任せの運転は厳禁です。ドライバーはまだ自分であり、責任も自分です。
ということで事前に説明書も読み、充分な睡眠もとり、トイレも済ませて、サングラスも装着し、ETCカードもセットして、ワクワク気分でいざ外環道に乗り込みます。
まずは今まで通り普通に運転してみます。
70km/hを超えてきたあたりで、パワーフロー表示に歯車マークがでてきたので、エンジンドライブモード、つまり従来の車と同じガソリンエンジンで動くモードで走行していることになります。もしかしたら購入してから初めてのエンジンドライブモードかもしれません。
こちらの運転は普通です。加速が凄いとか、エンジン音が静かとか、そういったことも特になく普通です。1.5lガソリンで家族も乗車していたので、こんなものかなといった感じです。前のクルマ(インプレッサの1.5lガソリン車)と変わりません。
それよりも、ACCとLKASです。これらの機能はハンドルからON/OFFができます。
高速の流れに乗り、前のクルマがいけてるFit3だったところで、ACCをONします。設定速度(最高速度)はまずは80km/hにしてみます。
確かにアクセル操作が不要になります。外環は結構加減速があるようで、ブレーキはともかくアクセルを踏む力加減の強弱が求められますが、ACCを使うとそれがクルマ任せになります。
初めは結構ドキドキしながら、アクセルペダルから足を外していましたが、慣れてくると足は比較的リラックスした状態になります。もちろん視線は常に前方を注視して、足はすぐアクセルorブレーキができる状態にはなっているので完全リラックスとまではいきませんが。
隣に乗っていた彼女からすると、ACCは加減速が急で怖いとのことです。自分の運転の仕方と機械での運転の仕方は違うので、慣れもあるのでしょうけど、自分も結構な加速を感じるので、もう少しマイルドに運転してもらいたいものです。まあ前のクルマに遅れずについていくためには仕方ないのかもしれませんが。
あと、設定速度80km/hだと追越車線では使えなそうですね。外環では置いていかれる速度なので、走行車線でまったり走るのが良さそうです。設定速度を上げるともっと加速が凄そうで少しびびっています。
次にLKASです。直線になったタイミングでこちらもハンドルからONします。
緩いカーブが続くシーンでしたが、まだ怖いのでハンドルから手を離せずにいるので自分のハンドル操作なのか、クルマの操作なのかわかりません。ちょっと直線になったタイミングでハンドルから手を離してみましたが、しばらくするとハンドルから手を離すな警告が出てきます。
ハンドルからはカーブに合わせてこっちに曲がるという意思を感じます。これがLKASなのでしょう。
こちらの機能は確かに操作してくれる感じはあるのですが、ちょっと信用できるまでなかなか使いこなせないかもしれません。自分で操作している方が安心というかなんというか。
ACCと組み合わせることで、足と腕がリラックスできるかなあと思っていましたが、まだまだ人間がしっかり監督しなきゃならないのでそこまで楽チンにはならないというが率直な感想です。
でも、ないよりはあった方が絶対良い機能なのも確かです。
ACCもLKASも信用できていないだけであり、正直運転技術は自分より上手だと思います。ただ、楽になるかどうかは足や腕の操作そのものよりも、前方や周りのクルマに気を使ったりする方が疲れるので、根本的な部分では解決になっていないのかもしれません。
でも疲れていて、足や腕の反応が遅れることだってあると思います。そんな時こそ機械の方が信頼できるというものです。また、高速道路で見通しも良くスムーズに動いている時はさすがに気を使うことも少ないので、そんなシーンでは大活躍してくれることでしょう。
ということで、少なくても、今までにない少し未来な技術に触れて楽しかったです。もう少しホンダセンシングを信頼できるまで徐々に慣れていこうと思います。
和光北から三郷南まで、あっという間に、楽しい高速運転が終わりました。いつもより短い時間だったような感覚です。(実際は同じくらい)
あ、燃費はどのくらいかは分かりませんでした。瞬間燃費を見る余裕がなかったのだけど、高速道路だけの燃費とかどうやったらわかるんだろう。