伊豆ヶ岳に新緑ハイキングに行ったら、改めて山の怖さを知った
5月に伊豆ヶ岳ツアーを企画したんだけど、雨で延期になってしまった。
今週末は娘と彼女が実家に遊びに行っていて、自分は予定が空いていて、かつ晴れていた。
いつ登るの?今でしょ!的な感覚で急遽伊豆ヶ岳登山を計画。当然だれも予定が合わずに1人で登りました。
伊豆ヶ岳は小学生の時に父と兄と登った山。男坂にビビりながら登ったなあという記憶しかないけど。
今回のルートは埼玉県のホームページにある関東ふれあいの道を参考にした。といっても正丸駅からスタートし吾野駅でゴールという逆まわり。こうしないと男坂登れないもんね。
しかし、今回、このルート絡みで思わぬトラブルを被ってしまった。
トラブルの話は後ほど。今回もNikon 1 V1を連れて行ったので撮った写真を紹介します。
正丸駅近くの安産地蔵尊。しっかりとお祈りしておきました。
6月はあじさいの季節ですね。登山道に入る前の舗装路はいろんな花が咲いていました。
いきなり男坂手前の写真になってしまいましたが。ルート的には正丸峠を経由する予定でしたが、他の登山者について行ったら迂回路に入ってしまったらしくいつのまにかこんなところまで。(これがトラブルではないです)
人がたくさんいると寂しくなくていいんだけど、ルート確認しなくなっちゃう(看板でてないところだけどいいのかな、でもみんな行っているからいっか的な)し、ペースも合わせないといけないし、とかこの時は思っていた。
男坂。落石危険の看板はでていたけど、ここは他の登山者が登って落石の危険がなくなったら登ります。
下を向くと、結構怖い。って登ってきちゃっている人いるよ。必要以上に落石させないように気をつける。
でも気持ちいい景色。そんなところに座っていたら危険っすよ。
そんなこんなで伊豆ヶ岳到着。しかしこの付近、蜂がたくさん飛んでいます。写真の看板のところにも偶然写っています。
ここから先は案外まったりな道が続く。木漏れ日がすてきな道。新緑いただきました。
子の権現手前に突然よくわからない物体が。山の中にこれがあったらびびりますよ。登山道からは外れたところにあるので気づかない人もいると思いますが、その微妙な隠しっぷりもなんか怖い。一応、「手」です。おおきな。
子の権現のわらじ。健脚祈願。
子の権現、裏手からの眺め。スカイツリーと同じ高さで、冬の晴れた日はスカイツリーも望めるらしい。
せっかくなのでお線香を購入。なんかかわいい。
と、ここまで順調すぎたハイキング。ここで自分は大きなミスを犯し、トラブルを招いてしまった。
子の権現から吾野駅までは舗装路で行く。が、子の権現駐車場のすぐ下、この写真の手すりの途切れている部分に登山道があった。看板は出ていないけど、もうゴールは近いし、舗装路はつまらなそうだからこっちから行こうっと間違っていたら戻ればいいし、と軽い気持ちで入って行った。
はじめは快調に進んで行ったが、途中から人が全くいないことに気づく。蜘蛛の巣が張っているくらい人が通らない道だった。でも登山シューズっぽい足跡はあるし、くだって行けばいつかは集落にでるでしょと思っていた。
しかし看板もほとんどない。唯一あったのは滝不動を経て吾野駅という矢印がついた「するぎ」という看板。この看板の場所が分かれ道に立っていたんだけど、矢印の向きがどちらを指しているかよくわからなかった。そして登っている箇所がやたら多いことに気づく。
でもまだ元気だったし、全然引き返せる距離。どんどん進むと、突然脇の草がガサガサと動き、大きなに灰色の大きな動物が見えた。
幸いちょっと距離があったし、その動物はすぐに逃げてしまったので事なきをえたが、そういえば、正丸駅にクマ出没注意って書いてあったような。とりあえず何事もなかったように通り過ぎたのだが、じわじわと恐怖感が襲ってくる。ついでに疲労感も。
引き返すとあの動物とまた遭遇するかもしれないというのもあって、とりあえず進んでみようと心に決めたが、やっぱり道間違っているかもと思いはじめてきた。滝不動なんて子の権現からそんなに距離ないはずなので、気配すらない。
そして、道もわかりづらくなってきた。幸いテープをみつけたので大事には至らなかったが。いよいよ不安になってきたそのとき、再度ガサガサとさっきと同じ音。灰色の大きな動物が目の前を横切る。
横切っただけで危害はなかった。そして、おそらく走り方からシカだったと思われる。大きいし灰色だし威圧感たっぷりですが。
一つ不安が減ったので、引き返す選択肢も考慮しつつ、あと10分歩いて看板や目印がなかったら勇気をだして引き返そうと決めて、森の熊さんの口笛を吹きながら進む。
そしたら看板と舗装路にぶちあたりました。ほっとしました。(そういえばこの間の写真がほとんどない。余裕なかったんだろな)
どうやら、上級者向けの子の権現→スルギ→前坂→吾野の破線ルートを来てしまったらしい。ちなみにもう山道を歩きたくなくて前坂経由じゃなくて舗装路から吾野駅に向かったらちょっと遠回りだったみたい。しかしどこで滝不動へのルートを見落としたんだろうか。
舗装路も人通りはなく、吾野駅周辺の集落に付いたときは心底安心しました。下山して最初に出会ったのは、下校中と思われる女子学生で、こんにちはと声をかけてくれて、すごく嬉しかったです。やっぱ1人は寂しいんだね。
そして騒いでいた割には実は予定時間より1:30弱くらいしか遠回りしていなかったという。
でも今回の反省を活かし、これからは無鉄砲なことはやめて、そして熊よけの鈴くらいは持ち歩こうと思います。あー怖かった。無事に下山できた今は楽しかったと言えるけどね。