グランフォンド軽井沢2015で123kmを走ってきました

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グランフォンド軽井沢

グランフォンドとは自転車で長距離かつ山岳コースを走るロングライドイベントのことなのですが、zuco氏(仮名)に誘われるがままグランフォンド軽井沢に参加することにしました。

今回のコースは浅間山を1周する感じで、距離は123km、累積獲得標高は2383mとなっております。距離はともかく獲得標高が2400mというのはかなり困難な感じです。富士スバルラインよりも全然登るのです。乗鞍を2回登ってしまうイメージでしょうか。この距離と登りを1日(9時間以内)で走破しなければならないので、前日からげっそりしてしまいます。

イベント当日、殆ど睡眠時間を取れないまま朝2時半に家を出て、関越道と上信越道を飛ばします。朝ごはんは横川SAでカレーを頂きました。美味しかったけど満腹で気持ち悪くなったりもしつつ、ちゃんとお腹に入れておこうと朝からちょっときつかったけど完食しました。

横川SA

無事に軽井沢に到着し車を駐車場に停めて、チャリンコを組み立てていると颯爽とzuco氏も登場。ロードバイクでスタート地点の軽井沢プリンスホテルスキー場へ向かいます。

軽井沢プリンスホテルスキー場はスタート地点だけでなくゴール地点にもなっており、同じ地点に戻ってきます。

同じ地点に戻るというは2400mを登るだけじゃなくて、2400mを下るということ。以前に下りで転んで怪我をして以来、下りが怖い自分としてはなかなかに辛いコースです。一般道路を利用しての大会ですが規制をしているわけではないので一般車が普通に横を走っているし、集団走行で下っていて、ある程度スピードに乗ってくると下手なブレーキングもできないため、下りが苦手な自分としてはかなり緊張します。

グランフォンド軽井沢

とにかく弱気な事ばかりも言ってられないので、いつもより多めの補給食と下り用の防寒用シェルをトレラン用リュックに詰めてスタート地点に立ちます。スタートは1500人くらいが一斉に走行してしまうと混乱をきたすためか、小集団毎に時間間隔を空けてバラバラのスタートになります。そろそろスタート時間ということで着ていた防寒具を脱いだのですが、この季節の軽井沢の朝はまだまだ寒いです。初めは登り基調なので暑くなるだろうと着るのを我慢していたら、初めの集団がスタートしてから10分後くらいの7:20過ぎには自分の集団もスタートできたので凍えずにすみました。

白糸の滝

旧軽井沢の新緑の気持ち良い道を抜けると早速白糸ハイウェイというなかなかの登り坂に差し掛かります。

久々の登り坂は、思ったよりもいけそうな雰囲気です。というのもさっそくロードバイクを降りて歩いている人がいたのを見て、申し訳ないけど足をついていない自分にちょっと自信が湧きました。

ただ、今回はたくさん登るのでパワー(筋肉)を使ってガシガシ登るのはやめておきました。終盤にチカラをとっておこうという作戦です。なのでなるべくダンシング(立ちこぎ)せずシッティング(座りこぎ)で、軽いギアでくるくるペダルを回していきます。といっても自分のバイクで一番軽いインナーローのギアを使っていても、周りの人のバイクに比べると、重めだったようです。実はこのシッティングで行くという判断がゴール後に裏目にでてしまうのですが。

抜きつ抜かされつつしながら、とりあえず白糸ハイウェイ料金所へ。

白糸ハイランドウェイ

ここからエイドステーションまで下っていきます。下りはやっぱり怖かったのですが、どうやら調子は悪くないようです。いつもタイヤの空気圧が甘めだったのですが、今回きちんと適正な空気圧を注入したのが効いているのかもしれません。

第1エイドステーションの浅間ハイランドパークではチェックのためのシールを貰うために長蛇の列。並んでいる間に寒くなったので、防寒用シェル(トレラン用ジャケット)を再度着ます。エイドではバナナと味付けゆで卵とペットボトルの水をいただきました。ついでにせっかく持ってきたのでアミノバイタル的なゼリーも半分食べました。

浅間ハイランドパーク

エイドを出ると、次は本日の最高地点を目指しての登りになります。登り始めで一緒に走っているzuco氏がスイスイと軽やかに登っていくのをみて、一緒に付いていくのはしんどいかもしれないと、ジャケットを脱ぐために一時停止します。

ヒルクライム

今回は坂では足をつかないようにするのがマイルールなので、本格的な登りが始まる前に、しっかり準備(写真を撮ったり暑さ調整をしたりジェルを食べたり)をしなきゃいけないのです。

今回の坂は漕いでも漕いでも強風と登り坂でなかなかスピードがでません。リュックを背負って、かつちょっと重めのギアをシッティングで回していると、腰がとても疲れてきます。

バラキ湖

最近下の娘が自分のことが大好きすぎてすぐ抱っこをせがまれるので、普段からの抱っこの疲れが蓄積されていたのかもしれません、などと娘の顔を思い浮かべては可愛さと憎たらしさの間を朦朧と彷徨っていました。なんでこんな辛い思いをして登らなきゃいけないんだろうとか、先を走っているアイツのチャリめっちゃ高そうだから負けたくないなーとか、思えば遠くへ来たもんだとか、しょうもないことばかりを考えながら登っていたら、zuco氏が分岐地点で待っていてくれて合流。ヘロヘロの自分を撮ってくれました。

ヒルクライム

そんなこんなでなんとか本日最高地点に到達です。

zuco

なかなか良い景色が広がっています。空気の美味しさを味わえる瞬間なんでしょうけど、それより寒かったというのが正直なところです。

そこからすぐに第2エイドステーションの東海大学嬬恋高原研修センターに到着です。相変わらず風が強くて、めっちゃ寒いです。

このエイドではランチが振る舞われました。ここでも食事のために結構列に並びます。あれ、なんだこのデジャブ感。最近食べたような食事だぞ?

東海大学嬬恋高原研修センター

お代わり自由のビュッフェスタイルでしたが、満腹で走れなくなるのも困るし、補給食は結構持ってきているので、ガツガツせずにご馳走様。ランチとは別にポケット羊羹を2個ほど頂いて次のエイドを目指します。

まずはつまこいパノラマラインを抜け、国道144号に合流し鳥居峠を越えます。パノラマって何だよ超景色が気持ちいいじゃんとか、愛妻の丘とかいう自分に持って恋の写真スポットがあるじゃんとか思ったりしたけど、微妙にアップダウンを繰り返しやがって、疲れて果ててカメラを出す元気がなかったです。そう、ここから先は疲れてきて、写真を撮る余裕がなくなってきたので写真少なめです。

鳥居峠

そういえばレーパンはショート丈を選びましたが、3/4丈が正解な気がします。持っていないけど。後、10年もののレーパンのお尻パッドは薄めだったので、お尻がかなり痛くなってしまいました。

峠から先は下り基調が続きます。長い下り怖いです。常にハンドルの下を握り、いつでもフルブレーキをかけれるようにしています。全身が緊張して、余計に下手くそなコーナリングになってしまったりします。集団で下っているときは後ろの人に気を使いながら、ブレーキングを我慢して、視界が開けたタイミングでペダルを踏み込んだりもしていました。ということで下りでもそれなりに疲れてしまいました。

松栄製作所

第3エイドステーションの松栄製作所に到着。ここではガリガリ君やはちみつ漬けレモンが振る舞われます。寒い寒いと言っていたのが嘘のようにめっちゃ火照った体にアイスが染みわたります。

ここでブレーキパッドが片効き状態になっていることに気づく。幸いにも持っている携帯工具ですぐに復旧したが、 グランフォンドなど長距離イベントでは自分である程度面倒がみれるスキルやグッズが必要なんだなと身に沁みわたりました。ブレーキが片効きしているだけでも精神的には折れてしまうくらい疲れていたりしますからね。

ふと時計をみたら、第3エイドステーションのクローズ時間5分前。あれ結構余裕あるかと思ってのんびりしていたけど、完走ギリギリなタイムじゃないかということで、こっから気合を入れ直して第4エイドステーションにむかって再スタート。

菱野温泉手前の坂がきついとスタート地点での噂は耳にしていましたが、菱野温泉まで2kmの看板からが長かったです。傾斜が20%くらいあったんじゃないかと思われます。最後の補給食のパワージェルをも使い切り、ダンシングも織り交ぜながら、ノロノロと、しかし足は着かずに登ります。

ダンシングを使ったのは、シッティング中心でペダルを踏んでいたら、腰がものすごく痛くなってきてしまったのです。シッティングでもチカラが入っていたんですね。

菱野温泉

檄坂を登り切ると第4エイドステーションの菱野温泉薬師館がありました。ここではお稲荷さんとイチゴが振る舞われます。9時間以内の完走を目指すためにここではさっと食べるだけ食べて、あまり休憩をせずに再スタート。いよいよゴール地点を目指します。

ゴールの軽井沢までは1000m林道という道を抜けるコースだったのですが、林道って砂利道かと思っていたのですが、舗装路で安心しました。が結構荒れた舗装路でお尻と腰に響きます。平坦基調な道だと思いますが、疲れもピークなので最後の最後で堪えます。そういえばバイクをカーボンのFUJI ALTAMIRAにしたからか、肩は案外こっていない感じ。リュックのせいで肩が重いのは変わりませんが。

中軽井沢あたりから普通の市街地に入ります。ここでは焦る気持ちを抑えて交通安全第一で行きます。残りの距離4kmで制限時間20分前だったので、なんとかなる目処も立ったことですし。

軽井沢プリンスホテルスキー場

ということで、帰ってきましたよ、軽井沢プリンスホテルスキー場。一緒に走ったzuco氏と感動の同時ゴールです。zuco氏が途中で待ってくれたりして引っ張ってくれたのでなんとか時間内にゴールできましたよ、ありがとう。そしてスタート時の写真に比べて痩せたような気がしませんか。

ちなみにこのイベントは決してレースではないです。勝ち負けなど気にせず、楽しんで無事にゴールしようというイベントです。なので一緒に走る人に競争相手はいなくて、いるのは仲間だけです。自分にはガツガツしすぎない、グランフォンドのようなのんびりとした雰囲気が合っているなあと思いました。エイドの人たちや沿道の人たちの声援がなんか温かかったし。あ、唯一頑張ったのは、マイルールで登りで足をつかないという目標ですが、それもなんとか達成できました。

ちなみにゴール地点から駐車場までの間、お尻が痛くてサドルに座れなかったためずっとダンシングでした。リュックを背負ってシッティングばかりしていたのが腰にもお尻にも効いてしまったみたいです。そう、満身創痍って感じです。当分ロードバイクはみたくないです。

星野温泉

ということで星野温泉トンボの湯に寄りました。同じことを考えている参加者が多かったらしく、レーパン焼けしている人が目につきました。温泉のおかげで座るのも痛かった腰はなんとなく回復しました。お尻はまだまだ痛いので、次回のイベントに向けてちゃんとした厚手のパッドが入ったレーパンが欲しくなりました。ん。次回のイベントだって?当分ロードバイク見たくなかった筈なのに懲りないですね。

振り返ってみるととても疲れたけど、とても充実した贅沢な時間でした。ついでに自慢もできるしね。来年はスーパーグランフォンド軽井沢という名前になり、距離も獲得標高も増えるそうなので、また来よう、かな。

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コメント


  • zuco

    おつ!なんやかんやでまた参加したくなるね。
    自主練で菱野温泉登りやってみようかなー。
    軽いホイールほすぃ!

    • 軽いホイールがあれば、もっと速かったはず!
      菱野温泉は練習にはもってこいだね!

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