雨の長瀞アルプルトレイルレースを走ってきました

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宝登山

前回出場する種目を失敗して、トレランレース未出場となっていた自分です。こんにちは。

結構悔しくて、リベンジするべく年内に参加できるトレラン大会を探していたところ、長瀞で参加者募集中のトレラン大会があることがわかりました。第9回お宝登山・長瀞アルプルトレイルレースです。埼玉県民なのに、県内の大会を見落としていたなんて。しかもコースに設定されている宝登山なら以前(ロープウェイで)登ったことがあるじゃないか。

早速家族と日程調整を行い、その過程で強引に近所のパパ友も巻き込んで、参加させていただくことになりました。

参加を決めた以上、きちんと準備をしようと考え、練習計画を立てたのですが、なぜか駅伝大会に出場することになったり、体調を壊したりして思うように準備ができませんでした。

トレイルラン大会に出場すると決めてから1.5か月間で行ったことと言えば

  • 多摩湖狭山湖一周×1回
  • 日和田山〜鎌北湖一周×1回
  • 武蔵嵐山駅〜小川町駅のトレイル×1回
  • 20kmくらいのLSD×1回
  • 週1回のランニングまたはジム

それなりに練習したように見えますが、週2回以上は練習しないと現状維持はできても、体力向上はできないですね。

ちなみに、ジムでのランニングマシンは、傾斜を付与できるタイプで、6%~8%くらいの傾斜で疑似登り坂を走るのが結構トレランっぽい練習になるのではと思っていました。

さて、大会当日、彼女も早起きして朝ごはんを用意してくれて、しっかり米をお腹に入れて、パパ友と車で出発。高速での渋滞もなく、志木から長瀞まで1時間半くらいで到着しました。

天気はあいにくの雨で、降ったり止んだりだったのが、スタートに向けてだんだん振っている時間のほうが多くなってきた感じ。前々日も結構な雨が降っているので、悪路が想定されます。

気温は思ったほど寒くはなかったのですが、動いていないとガタガタ震えがくるレベル。そこで、上半身はCW-Xのジュウリュウ(ウォームタイプ)を着て、さらにTNFのスワローテイルベントフーディというジャケットも着ました。

持ち物は、エイドステーションが3箇所あるということで、iPhoneと車の鍵とザバスのピットインゼリーのみに絞り、TNFのフライウェイトレーシングショーツのポッケにそれらを詰め込んで、ザックは無しにしました。

そうそう、レース開始30分前に、ヴァームも飲みました。痩せるために抜かりはありません。

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レースの参加者は500人(男性390人くらいと女性110人くらい)で、まあまあの人数ですし、細い山道(トレイル)では追い抜いたりするのも一苦労するので、渋滞が予想されます。幸い、コース的に初めの区間は舗装路など走れる道が多かったので、いい感じに速い集団遅い集団とばらけたのではないかと思っています。

自分はトレランのレースの勝手が分からず、上位1/3くらいに位置していればいいかなと思って、はじめは、気持ち前のほうに位置取りしながら走っていましたが、速すぎず遅すぎずちょうどよいペースでした。一緒に出場したパパ友は自分より全然体力があるのですが、自分より後ろに位置しているようです。

ちなみに序盤の舗装路区間なのに急こう配の下り坂があり、路面や落ち葉が濡れていてすべりそうだなと思ってしまい、慎重にいったところ、かえって滑りそうになり、駆け降りる勇気も必要だよなと思いました。今回はすでに恐怖が勝ってしまい無理だけど。

さて、いい感じにアップダウンを繰り返して、人数もばらけてきたところで、本格的なトレイルが始まります。

16kmの大会なので、最後まで走れるように、最初からがんばりすぎないようにと自分も考えていましたが、トレイルに入った途端、歩いている人がいるのには、びっくりしました。さすがにまだ歩くような地点じゃないし、そこまで急こう配じゃないと思って、なんとか追い抜きながら進みます。でもふくらはぎはすぐにパンパンになってしまいました。

しばらくすると一旦ピークを迎え、その後尾根道になり、気持ちよく走れるようになります。それなりのスピードで走っているし、道を踏み外すと結構危険なので、ここでは追い抜いたりはしません。暗黙のルールっぽくて、なんか素敵です。

途中、霧の中に突入したようで、視界が悪い個所がありました。そういえば雨の中走っていたのですね。

宝登山

※写真は全てiPhone6sです。レース中なので、写真を撮る余裕はほとんどありませんでした。

どのみち汗をかいているので、身体が濡れることはあまり気になりません。冷えが怖いかと思ったのですが寧ろ暑いくらいです。

なんていうか、雨にも負けず、がんばって走っている自分に酔っている状態です。

しかし、再度下り坂が、今度は細いトレイルで路面が濡れた、本格的な急こう配の下り坂になると、また恐怖との戦いです。

実際トレイルの下り坂ではなんどか転びかけました。TNFのウルトラトレイルというビブラムソール付きのトレランシューズを履いていたのですが足運びをしくじると滑ってしまいます。この区間では、後ろから来る人に道を譲ったりもして、かなりスピードダウンになってしまいました。

この下り坂を終えると、エイドステーション兼チェックポイントがあります。

エイドは3箇所(往復で使うエイドもあるので実質4箇所)あり、基本は水の提供でしたが、エイドによってはキットカット、または漬物や梅干しがあったりもしました。

走りながらだとキットカットは非常に食べにくいです。ダイエットにもよくないです。せっかくヴァーム飲んだのに。でも非常においしいのも確か。

チェックポイントを過ぎると今度は急こう配のトレイルの登り。ここで先ほどの下り坂で下がった順位を取り戻そうと思ったのですが、ほぼ全員が歩いていて、追い抜くことが難しそうです。

これが渋滞かぁ、とここでは無理をせずにまわりに合わせる感じで歩きながら登ります。実際、結構きつい登り坂では、走っても歩いてもほぼ同じ速度になってしまいますし。勾配がゆるい箇所もあり、ここは走れるんじゃない?と思うようなところも歩いていたりするので、結構フラストレーションがたまりましたが。

ふと下を見下ろすと、みんなが歩いている中、歩く速度で走っている人がいました。なんと一緒に出場しているパパ友です。むむ。ここはやっぱり走るべきだったのか。走っている方がなんかかっこいいぞ。

登り終えて尾根道を経由して、一旦舗装路にでたところで、パパ友に追いつかれてしばらく並走しました。そして、暑さが耐えられなくなりジャケットを脱いで、TNF短パンの後ろのポッケに突っ込みます。

次は今回のハイライト、宝登山への登り階段で、200段くらいを駆け上ります。ここもほとんどのランナーが歩いています。

自分はここで結構がんばりました。もちろん歩かざるを得ない箇所もたくさんありましたが、がんばって走っているふり、もしくは早歩きで、歩幅の合わない登りにくい山道の階段を進みます。

ここで結構順位を上げることができましたが、代わりにふくらはぎが自分のモノじゃない感じで固くなり、足を上げることすら辛い感じになってきました。後ろポッケに入れたジャケットも重く感じます。

宝登山のピークを過ぎると、梅園を抜けて、長い長い砂利道の下りになります。ここは道幅が広いので、スピードも出るし抜かすこともできます。

ここでまた結構抜かされます。女性ランナーに抜かれたときは勇気を出してついていこうと思ったのですが、理性が勝ち(?)、安全走行にしました。疲れていたので無理すると転びそうでしたし。そうそう、一度引き離したパパ友にも追いつかれました。

下りが終わるとスタート&ゴールの駐車場が見えて、ほっとするのもつかの間、実はまだゴールではなく、もうひと山のぼります。

パパ友とほぼ一緒に山に入ったのですが、その登り坂でパパ友は何人かうまく追い抜くことができたのですが、自分はなかなか抜くことができずに、下り坂はぬかるんでいてスピードが(怖くて)だせず、ラストスパートでも誰も抜くことができずに、そのままゴールになりました。

長瀞トレイル

パパ友から遅れること4番目の順位でした。

全体での順位は100番くらいだったので、全体の1/5くらいに食い込めたのは、初めてにしてはまあまあ走れた方なのではないでしょうか。一緒に走ったパパ友が、普通のランニングシューズで出場し、かつトレイルの練習もほとんどしていないのにもかかわらず、自分より上位だった事実もありますが、そこにツッコミを入れるような野暮なマネをしてはいけません。

真面目な話、トレイルランレースは、自分のレベルでは登り坂では渋滞していると抜かすことができないし、下り坂で結構抜かされてしまったことを鑑みると、下りの練習をしたほうがよいのかなと思いました。せっかくジムではランニングマシンで傾斜をつけて登りの練習したのに、ね。

レース後は、満願の湯へ車で移動し、温泉に浸かって疲れを癒します。

CW-Xを脱いで熱いお湯に入った時のあの解放感は、本当に生きていてよかったといった感じです。ありがとう、家族のみんな。自分にこんな幸せを味あわせてくれて!って感じです。そして、お土産を買わずにごめんなさい。食事も満願の湯で秩父名物わらじカツを食べたのですが、大変おいしゅうございました。

貴重品を預けるロッカーが脱衣所だと有料で、脱衣所を一歩出たところになるロッカーは100円バック形式なのには閉口しました。情弱な自分たちが悪いのですが。

最後に、レースから丸1日たった今、ふくらはぎの筋肉痛のピークを迎えています。歩くのも辛いのですが、駅の階段の下りなんかは恐怖に慄くくらい激痛です。ということで初めてのトレイルラン、リベンジ成功したけど、なかなか奥が深いです。トレイルレースは走っているときはツライけど、走り終わってしまえば楽しいものだと思えますね、筋肉痛は終わってからもツライですが。

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