幸せになる勇気を読んで

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新河岸川

嫌われる勇気はとても面白かった。

今回の幸せにる勇気も負けず劣らず面白かった。そこは間違い無いです。

今回も青年と哲人の会話から成り立っている本ですが、青年がしきりに具体的に具体的にと迫っていますが、うまく自分の例え話に持っていく哲人が素敵です。

今の自分自身に満足している人や人間関係において苦労していない人はほぼいない。それを解決するという思想は、アドラーに限って言わずとも、人間の夢だと思う。

自由自在に(今まで積み重ねてきた)考え方を変える事ができるのならば、もしかしたら苦労はしないかもしれない。

今回の幸せになる勇気は、嫌われる勇気に続いて、その(今まで積み重ねてきた)考え方を変えろと迫ってくるのです。

前回の感想では100%同調できるかどうかわからないけど、面白い考え方だなと思っていただけですが、今回は、考え方を変えて実践しないと、そして中途半端なアドラーの知識だけだと、逆にケガをするぜと言うのです。

「アドラーの共感できるところだけ実践して、敷居が高そうな部分は避けて通る」という、美味しいところだけ頂戴するやり方が通用しないと言うのです。

これには参りました。

本を読むと言うのは、敷居が低い行為です。面白かった、と言う感想であれば、誰でも言えるでしょう。でもこの本を読んで、アドラーを知ったふりをするのはとても難しいと言うことだけはわかりました。とても敷居が高い本です。

あえて単純に難しさを紹介するとすれば、

自分の中にある「でも現実は〜」といった考え方を変えるのはとても難しいと言うことです。今まで良かれと思ってきた処世術を捨てるということですし。ついつい考えてしまう「悪いあの人、かわいそうなわたし」という理論から逃れるのは相当に訓練が必要と思うのです。

それを勇気という言葉を使って、総括するこの本はある意味ずるいと思います。

ただ、前作に引き続き面白い本です。

なお、「課題の分離」は、浅い知識しかない状態で仕事で実践しようとすると、自分の仕事しかしなくなるようになるので、要注意です。

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