万年筆用インクを持っている人にはガラスペンもオススメします
ガラスペンをご存知でしょうか。所謂、つけペンという、ペン先にインクをつけながら筆記するペンです。
羽ペンみたいなイメージですがそれよりはたくさんの文字量を書けますし、東洋だと習字のイメージに近いかもしれませんが、ペン先が硬いので、全然別物ですね。
ガラスペンはペン先の側面に溝がたくさん走っていて、インクに浸すと毛細管現象が発生します。なのでたくさんの量が筆記できるという仕組みです。
最近ではペン軸からペン先まで全てガラスで作られたひねりガラスペンが人気です。ひねりガラスペンは基本手作りの工芸品なので、同じ商品にみえても1本1本違うので愛着もわきますし、もちろん見た目も良いのでコレクターもいらっしゃるようです。
弱点は、ガラスなので割れやすいという部分ですね。しかし、割れなければ永久に利用できると思います。
自分は、色彩雫という万年筆用インク(水性染料インク)を持っているのですが、調子に乗って(ミニボトルですが)5種類も買ってしまい、インクを持て余していたのですが、ガラスペンであれば、その日の気分によってインクを変えることが可能です。
万年筆もインクを変更することはできますが、ぬるま湯につけたりと洗浄に時間がかかるので現実的ではありません。
ということで、ちょいとお洒落に伊勢丹新宿店のステーショナリー売場へお邪魔して、Cipin(シピン)のガラスペンを購入してきました。ガラスペンは先ほど記載した通り、同じ商品でも1本1本別物なので、例えばデザインがガラスに入っている気泡が違うのはもちろんのこと、書き心地やペンの太さまで違ったりします。なのでガラスペン購入には基本試し書きをオススメします。自分も同じ商品/カラーのものを3種類くらい出していただき、その中から気に入ったものを選びました。
さっそく、色彩雫/孔雀にひたして、使ってみます。
インクにひたすと、毛細管現象でガラスペンのペン先がインクを吸い取るため、インクがポタポタ垂れることもなく、いい感じにすらすらと書きすすめられます。
自分の場合は1度ひたしただけで、150文字以上はかく事が出来ました。書き心地も思ったよりも硬くなく、サラサラとかく事が出来ます。
ただ、書き始めはドバっとたくさんのインクが紙に付着します。そう、墨汁を付けすぎた習字のように。インクを付けすぎたなと思った時は、インクボトルのフチでインクを少し落としたりもしましたが、どうしても1文字目は太くなってしまいます。もしかしたら、インクを深くひたしすぎ(付けすぎ)なのかもしれませんが、とりあえずそれも風情とか醍醐味とか思うことにします。
書いた文字は少し太め。万年筆でいうM〜Bといった感じでしょうか。もう少し細くてもよかったかなと思います。
使い終わったら、ゆるま湯でゆすいで、ティッシュで拭き取ります。コップの底でペン先が割れないように少し気を使います。
万年筆洗浄でもそうですが、インクがみずに溶ける様子はとても綺麗で、なんとなく心が落ち着きますね。収納は、ガラスペンを買った時のクッション付き化粧箱にしまいます。
使い勝手はそこまで面倒でもないですし、書き心地も良いです。そして何より見た目が美しいです。そしてそこまで値段が高くないので、大人としては1本くらい書斎に忍ばせておくのが良いでしょう。特に万年筆用インクを持て余している人にとっては、いろんな種類のインクを試す事ができるようになるのですごく良い文房具だと思います。
最後にシピンの似たようなガラスペンの値段を知っていただくためにAmazonのリンクを載せておきますね。買うならリアル店舗の方が良いですよ。
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