我が家のスマートホーム化計画

Pocket

Google home mini Nature remo

スマートホームというものは「なるべく人の手がかからないよう自動化された快適な住まい」というくらいの認識ですが、最近はIoT機器を使うことで家電だけでも自動制御できさえすればスマートホームと呼んでもいいみたいです。(atsuron調べ)

今回は、Google HomeとNature RemoとIFTTTを使って、スマートに家電をコントロールしちゃいましょうというお話です。

音声で家電を制御するとか、めっちゃ憧れちゃいますよね。最高にスマートですよね。

事前準備

というわけで、早速ですが必要なものです。無料でスマートホームが出来ると思ったら大間違いです。

  • Google Home(mini 6,000円)
  • Nature Remo(13,000円)
  • IFTTT(無料のwebサービス)

Google Homeはなんとなく聞いたことがある製品だと思いますが、スマートスピーカーというやつです。昨年半額で販売されていたときに若干欲しいなと思って彼女に相談したら、「どうせすぐに使わなくなるでしょ」と一蹴されましたが、彼女のママ友が間違って2個購入されたということで、それならば協力しましょうと結局我が家にGoogle Home miniがやってきました。何が出来るかというと、こいつに音声で話しかけると、AIコンピュータが話しかけた内容を認識して、適切なメッセージを音声で応答してくれる、という代物です。

次のNature Remoという製品を聞いたことがある人は新しいもの好きの人でしょう。Nature Remoとはエアコン、テレビ、照明などの赤外線リモコンで制御できる家電の操作をおこなうことができるIoT機器です。Wi-Fi機能付き学習リモコンといったところです。例えばiPhoneなどのスマホから、Wi-Fiを経由してNature Remoへ赤外線を発射するように命令をできるようになるのです。

さ、この2つ(Google HomeとNature Remo)を組み合わせることにより、スマートに家電を操作しちゃいましょう。

例えば、Google Homeに「(OK,Goole)テレビをスタート!」と話しかけたら、Nature Remoが「テレビリモコンの電源ボタンを押した時と同じ赤外線を飛ばす」ことによりテレビの電源を入れることができそうです。

実際できるのですが、この【「XXX」と話しかけたら「YYY」をする】を実現しているのが必要なものの3つ目に出てきたIFTTTというWEBサービスなのです。IFTTTは、レシピと呼ばれるトリガーとアクションの組み合わせを事前にWEBへ登録することで、トリガーが発生したら、登録されたアクションを自動実行してくれます。色々なサービスに応用できるのでプログラミングの入門にも良いのではないでしょうか。これが無料なんて素晴らしすぎます。そういえばかなり昔にIFTTTの記事を書いていました。

iftttが通知やライフログにとても便利

さて、Google HomeとNature RemoとIFTTTが揃ったら、早速家の中の家電を音声でコントロールするためのレシピ(トリガーとアクションの組み合わせ)を作って行きましょう。

Wi-Fi対応学習リモコンの注意事項

と、その前に、マンションなどにお住いで、インターネットプロバイダをマンション全体として契約しているような人にとっては重要なお話を。

我が家もインターネットはマンションとしてe-mansionというプロバイダを契約しており、各戸(各部屋)にはグローバルIPアドレスが割り振られていません。マンションから出て行くときにマンションとして一つグローバルIPが付与されている状態です。

こういった構成の場合、マンションの外部(IFTTTなどは外部ですね)から、各戸(内部)に置かれたWi-Fi対応学習リモコンを制御するのが難しいです。マンションの代表ルータの設定を変更できる権限があればなんとでもなりますが、管理組合の理事でもそんな権限はなさそうです。

それを飛び越えて制御できるWi-Fi対応学習リモコン製品が、Nature Remoになります。Wi-Fi対応学習リモコン製品はNature Remo以外にもいくつか販売されていて、最近では同じカテゴリの商品として、sRemo-Rが発売されています。こちらの方が安いし、高機能なのですが、外部からアクセスするためにルータの設定変更が必須となっています。逆にいうと我が家のe-mansion構成では、利用できません。

厳密にはe-mansionでは固定グローバルIPアドレスを付与してくれるサービスがあるので、月額500円払えばsRemo-Rでも利用できるのですが、ちょっとお高いです。

スマートホーム化を推し進める前に、自分の家のNW構成をご確認いただくことをオススメします。

我が家のスマートレシピ

  • エアコンのコントロール (Nature Remo + iPhone)

エアコンをiPhoneなどのスマホから操作できるようになったのはかなり便利です。温度とか風量とか細かい設定もわかりやすいUIで設定可能です。

Nature Remo

例えば朝起きたときにベッドの中からiPhoneを使ってリビングのエアコンを電源を入れたり、外出先から帰った際に部屋が暖まっているように、家の外からエアコンの電源を入れたりできるようになったところが素晴らしいです。

Nature Remoのアプリではルールが設定できて、特定の場所に(スマホを持って)着いたら電源オンとか、特定の時刻になったら電源オンとか、ちょっと賢い使い方もできます。これぞスマートホームって感じですね。

Nature Remo

逆に、エアコンに関しては声でコントロールすることにはあまり魅力を感じられなかったので、Google Homeとの連携はしていません。

  • テレビの電源コントロール (Google Home + IFTTT + Nature Remo)

テレビはリモコン置き場が決まっていない我が家では、音声でオンオフできるのが嬉しいです。あと、子供がテレビを観てて動かないときに「テレビ消しなさい」と子供に言うのではなく「OK Google テレビをストップ」といえばテレビが消えます。

ちなみにGoogle Homeに話しかけるキーワードについては、IFTTT側でトリガーとして設定するのですが、このキーワード選びはなかなか難しいです。

上記の例「OK Google テレビをストップ」の場合は、「テレビをストップ」の部分がキーワードになります。ちなみに「OK Google」の部分はGoogle homeを起動するための呪文です。この「テレビをストップ」というキーワードですが、「テレビを消して」の方が良いのですが、それをIFTTTに設定してもうまくいかない時がありました。Google Home的にはテレビとはchrome castの事のようで我が家ではchrome castがないよ的なエラーが出てしまいます。なのでキーワードに関してはGoogle Home側で事前に設定されているものは避けた方が良いと思います。

Nature Remo

  • 照明の電源コントロール (Google Home + IFTTT + Nature Remo)

照明に関しては少し残念。

「OK Google 明かりをつけて」等、音声コントロールで照明オンができるのですが、あくまで主電源が入っているときだけしか制御できません。我が家の場合、壁のスイッチ(主電源)で照明のオンオフを行っているため、オフの場合は音声ではどうにもなりません。

壁のスイッチもリモコンにしちゃえばいい、とか、照明のオンオフは必ず音声で行うことにする、などの解決策もありますが、あんまりスマートではないので今回はやめておきます。

  • iPhoneを探す (Google Home + IFTTT)

Google HomeのCMで「OK Google 携帯を探して」と言うと携帯の着信音が鳴って、見つけることができた、というのが便利そうだなと思っていました。

しかし、試してみると、「探せるのは最近使ったAndoroidフォンだけです」という事で、iPhoneを探すのはGoogle Homeだけではできません。

そこで、IFTTTです。Google Homeに「iPhoneを探して」と言ったら「VoIP Call」を自分の携帯番号にかけるというアクションを設定しました。これでiPhoneを無くしてもへっちゃらです。

実際にはiPhoneは常にマナーモードにしているので見つけにくいのですが。

  • LINEをする (Google Home + IFTTT)

LINEをしていないこどもから、親へLINEをする手段を提供することができます。

「OK Google LINEで $ と送って」と話しかけることで、$の部分の言葉をLINEすることができます。

宛先は、LINEグループを指定することもできるので、自分と彼女とIFTTT(LINE Notify)を同じグループに招待しておけば、子供からのメッセージをパパとママのLINEに表示させることができます。

通知元はIFTTT(LINE Notify)になるので、正確には誰からのメッセージかはわからないのですが、「パパ早く帰ってきて」とかLINEに通知されると、嬉しくなってしまいますね。

まとめ

音声での家電コントールやiPhoneからの家電コントロールについては、思ったより便利です。Google Home(Googleアシスタント)との会話についても、結構楽しく使っています。

が、まだまだ、初期設定が難しいなという印象です。IFTTTとか凄く便利だけど、万人にお勧めできるかというと、かなり敷居の高いサービスだと思います。(その分、自由度も高いのですが)

あと、まだまだ値段がこなれていないような気もします。Nature Remoは1万円を超えてしまいます。外部からコントロールするためのサーバ運営など永続的なサービスを提供するには安くないのかもしれませんが。まあマンションなどの代表ルータを自分で設定変更できないような環境な人はNature Remoしか選択肢はありませんが、それ以外の人はsRemo-Rなど安いものを選んだ方が良いと思います。ただ、そうなるとNature Remoよりもさらに設定難易度が上がってしまうかもしれませんが。(ルータのポート解放など)

しかし、IoTやスマートスピーカーはこれから盛り上がってくる分野だと思っています。特にスマートスピーカーが普及することでキーボード入力に変わる手段としての音声入力が、再度盛り上がることを期待しています。AIに慣れるための練習としてのスマートスピーカーという意味でも導入しておいて損はないような気がします。

とりあえず我が家のスマートホーム化計画の第一弾は完成。次はラズパイとか買って、Google Homeを喋らせるような仕組みを導入しちゃおうかな。

[amazonjs asin=”B06XCQFP96″ locale=”JP”]

[amazonjs asin=”B0796C46CF” locale=”JP”]

ちなみにNature RemoやsRemo-Rはかなり人気商品となっていて、2018年2月時点ではAmazon等で価格が高騰しています。自分は2/6にビックカメラ池袋本店で予約なしで通常価格で購入できました。ご参考までに。

Pocket